「ネットブックは途上国で“医療機器”になる ──ケータイ、SMS…、身近なITが疫病と闘う武器に」(日経ビジネスオンライン)
アフリカで疾病と闘うのに、SIMカードを組み込んだネットブックでショートメッセージを使って情報をやり取りするとか、ケータイのカメラ機能を使って遠隔地からマラリアやHIVの簡易血液検査を行なう(電気インフラのないところでは太陽光発電器も持ち込む)とかの“ハイテク”の話と同時に、蚊が媒介する病気を予防するためには蚊帳が一番、という“ローテク”も登場して、いかに「現地に最適なシステム」を構築するかの本気度が伝わってくるニュースです。
海外援助というと、ハコモノ建設とか高価な医療機器を送り込むことに熱心な国もあるそうですが(日本に数台しかないような超高級な診断機器を某国に“援助”したらとても使いこなせず結局ちょっとの故障でまったく使われなくなった、という話をその関係者に聞いたことがあります)、持続可能な援助(現地の人にあとを任せることができるやり方)が望ましいと私は強く思っています。さもなければ、この記事の最後にもありますが、現地の大学で人を育てることに経済・教育援助をすることに専念するとか。「高価なモノが動かないと、援助したという満足感が薄い」なんて主張する人はいませんよね?
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むかしむかし、あるところに大きな総合病院がありました。ある日そこで敷地の隅っこに新しい病棟を建設することになりました。最初の案では、1階に救急外来、2階に救急病棟(集中治療室と重症の観察室)、3階に手術室、となっていました。救急車が飛び込んできて、重症だったりすぐに手術が必要な人は、そのままエレベーターで2階または3階へ、そこまで緊急ではないけれど入院が必要な人は、ストレッチャーでがらがら運んで別の棟の各科の病棟へ入院、という流れを想定していたのです。非常に合理的です。
それで話がまとまりそうになった時、横やりが入りました。救急車はそれまで表玄関につけてそこから外来に患者が運ばれていました。それまで裏口は主に物資の搬入などに使われていたのですがそこに新しい病棟が立ちはだかることになります。で、横やりの内容は「救急車はこれまで通り表につけろ。裏口は物資の搬入に使う。救急車なんかがどんどん裏口から入ってくれたら、病院内の物資の流れが停滞するぞ」
で、病院内の上の方の会議でそのように決定されました。
おかげで、救急車で病院に運び込まれた患者はまず表口の外来で診察を受け(医者も救急病棟から駆けつけます)、重症だったり手術が必要と判断されたらがらがらとストレッチャーで病院を横断して新病棟の2階か3階に運ばれていくことになりました。ちなみに1階は給食施設となり、食材の搬入が快適、だそうです。
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