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2009.09.27 18:11 |  診療  |  生活 / くらし  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 0

 「コレステロールを下げる」でも書きましたが、かつて(2〜30年前)は高コレステロール血症の人には「卵は禁止」と強く言われていました。

 何しろ卵の黄身にはコレステロールが多く含まれているのですから、コレステロールが高い人がわざわざそんなものを食べるなんて言語道断、だったのです。同時に、イカやタコも「コレステロールが多く含まれている」と禁止されていましたっけ。実は測定方法が間違っていて実際よりは高い数値が出ていたらしいのですが(さらに魚介類に豊富に含まれているタウリンはコレステロールを減らすのに役立つものだそうです)。
 当時ちょっと興味を持って調べてみたら、加工食品(パン、麺、お菓子などはすぐに思いつきますが、それ以外にも多数の意外な食品)にもけっこう卵が使われているのに驚きました(興味を持たれた方は、スーパーに並んでいる加工食品の原材料名のところをじっくり眺めてみてください)。

 そういえば当時アレルギー学会で「妊婦に、卵制限(たしか妊娠後期から卵制限をかけて、母乳の場合には出産後も、というやり方)をした場合としなかった場合で、生まれた子どものアトピー性皮膚炎などのアレルギー発症率に差があった」という研究が発表されたのを見た覚えがあります。この研究ではたしか離乳食での卵の使用も(体がある程度成長して消化吸収がきちんとできるようになるまで)制限していたはず。あまりに早く未熟な体が「卵のタンパク成分」にさらされると、まず「卵に対するアレルギー」が生じ、そこから「他の物質に対するアレルギーも続々生じるのではないか」という考察だったはずです。
 私は、「卵単体」だけではなくて、加工食品に含まれる方も考慮しなければならないのではないか、とは思いましたが、実際にはこちらを追求するのは難しいでしょうね。

 かつて卵は「完全栄養食品」と呼ばれた時代もありました。なんで「完全」なのかは知りませんが、そこからヒナがまるまるできあがるからでしょうか。それが一転「コレステロールの元凶扱い」「アレルギーの原因扱い」ですから、身の変転の落差のあまりの大きさに卵もびっくりしていることでしょう。しかしそれは卵の“罪”ではなくて、要は人間の側の“使い方”だと私は思っています。


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