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2009.09.25 06:45 |  開業 / 病院経営  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 2

一億

 私が医者になった頃、ある銀行関係者がこんなことばを教えてくれました。「内科一億外科二億」。
 医者が開業するときに必要な資金のことでした。
 「もし私が開業するとしても、一億なんてないですよ」と言うと「だから銀行から借りて、ローンで返すんですよ。がっぽり稼げば一億なんてすぐです」。とても気軽に言われましたっけ。

 土地を買うのか借りるのか自前か、場所は都会か田舎か、建物は新築か居抜きか、医療機器は購入かリースか、人を何人雇うか、などで条件はガラガラ変わりますから、数字そのものに厳密な正確性はないでしょう。ただ、「医院開業には億単位の金を覚悟する必要がある」「外科は内科より開業に金がかかる」が銀行内部での“常識”(だからビジネスチャンス)だったということはわかりました。今は医療機関は「儲かるところ」ではなくなっているので、銀行の態度も違うでしょうが。

 そういえば、最近の医師不足に関連して「病院で医師を一人雇えたら、1年で一億円稼いでくれる計算が立つ(逆に言えば、医者が逃散したらその分減収になる)」ということばも聞きました。もちろんチーム医療の時代ですから「医師個人」が直接そのすべてを稼ぐわけではないでしょうが、それでも勤務医は相当“稼いでいる(病院に貢献している)”ことは確かなようです。

 あちらも一億こちらも一億。私はなんだか複雑な気分です。どちらにしても、私の懐とは無関係なので、ますます複雑。


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