割と有名なトリビアですが「複雑骨折とは、骨が複雑に折れた状態」ではありません。極端なことを言えば骨が粉々になった粉砕骨折でも、皮膚が裂けていなければ単純骨折です。
辞書の定義としては「複雑骨折:骨が折れるとともに周囲の軟部組織が損傷され、皮膚に傷口が開いた状態の骨折。開放骨折」となりますが、実は「骨」ではなくて「皮膚」に注目するのがミソです。
これはおそらく医学の歴史と関係があるのでしょう。感染症に対してほとんど有効な手段がなかった時代には、たとえば単純に足が折れていても副木を当ててしばらく安静にしていたら、直るものは直るし後遺症が残るものは残ります。話は単純です。ところがもしも骨折によって皮膚が開放していたら、治療はエライ難しいことになるのです。感染症が加わったら脚の切断やあるいは生命の危険も覚悟しなければなりません。話は複雑になります。それが「病名」に反映されたのではないか、が私の想像です。
固定リンク
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
「出産一時金:10月開始の新制度に産科開業医ら悲鳴」(毎日)
>>厚労省保険局総務課は「現時点で制度導入に変更はない。低利で融資する同省所管の福祉医療機構を紹介している」と説明する。
10月と11月に収入が激減するところは、福祉医療機構から借金しろというわけです。それでつないで12月にめでたく収入(本当だったら10月に入るべきだったもの)が復活。でもそれは10月の借金返済に充てなきゃ。あら、すると12月はどうやって乗り切ります? また借金。1月。この月の収入は11月の借金返済に……あら、また借金です。厚労省が、産科医への支払いをわざと遅らせること(モラトリアム?)によって、自分の所管する機構の利息収入を増やすわけ。ところで「所管」ということは、天下りも当然うようよいますよね。すると、役人と元役人が結託して産科からピンハネ……いやあ、阿漕な商売ですなあ。
で、一般国民の反応は……ちらちら読んでみたら「2ヶ月くらい我慢しろ」「それくらいで悲鳴を上げるところは潰れてしまえ」「いやならやめろ」というのがけっこう多いですねえ。「自分は2ヶ月くらい給料が遅配しても良いから他人もそうでしょ」と言えるくらい豊かな人が多いのか、「資金繰り(ショートさせないため)の苦労」の存在を知らないのか(私も経営者ではないから本当のところはわかりませんが、すくなくともその存在は知っています)、医者がひどい目に遭うのがとにかく嬉しくてたまらないのか(ただこの記事は、毎日にしては珍しく「医者敵視」の論調を相当抑制しています。「多少潰れてもかまわない」くらいは思っている雰囲気がにおいますが)。
以前住んでいた町内(わが家のホンの目と鼻の先)の産婦人科、一人の医者で(手術の時には麻酔科などの応援を頼む)一ヶ月に15人くらいの出産を扱っている零細でしたが(私の次男もそこで生まれました)、そこも普段の生活ぶりから類推すると金庫に余裕資金が現金でうなっているような雰囲気ではありません。だとすると、あそこも来月は融資を受けるか定期を解約するか、はたまた廃業するか…… こういった真面目にやっている零細をどんどん潰して儲かっているところだけを残したい、という厚労省の意図は、日本の産科医療崩壊に吉凶のどちらを生み出すのでしょう? いや、「集約したい」ならそれで良いです。ただその意図を明示して欲しい。お金をこちょこちょいじってこそこそ“誘導”するのではなくて、ね。
固定リンク
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
新しい健康保険証(カード式)が来たので休みにしげしげ眺めていたら、細かいところがちょこちょこ変わっているのに気づきました。特に大きく変わっていたのがカードの裏面で、これまでのは注意事項と住所を書く欄だけでしたが、新しいのは下2/3が「臓器提供に関する意思表示欄」になっています。早速子どもも含めて家族で話し合いましたが、希望は見事にばらばらで全員不一致でした。まとまりがないというか民主主義的な家族というか…… でもそれぞれの考えがわかったのは収穫でした。あとは年月が経つにつれてそれぞれがどう変わっていくか、です。時々で良いから気まぐれに確認した方が良いのかな。
固定リンク
|
コメント (3)
|
トラックバック (0)