第一党の後退/交代が強く予想されるとかで、マスコミはなにやら妙にはしゃいでいますが、一党独裁の国ならともかく民主主義の国で与党と野党が入れ替わるのは別に「非常事態」でも「異常事態」でもないはず。むしろこれは「日本の政治」が成熟する“過程”で当然起きるべき事でしょう。
で、明日もしも「自民党 → 民主党」が起きたら当然その逆の「民主党 → 自民党」あるいは他の党への「民主党 → ??党」も将来あり得るわけです。というか、民主党は政権運営は不慣れでしょうし、しかもそれで自民党にない「新味」を出さなきゃいけないから無理をするでしょう。無理をすればほころびが生じるわけで、早ければ4(あるいは3、または2?)年後には上の「→」が起きる可能性があります。でももちろんそれで「→」は「おしまい」のわけではありません。
これから繰り返されるかもしれない「交代」の数ターンでは、医学の世界で薬を評価するときの「比較対照試験」に相当するものが行なわれる、と私は捉えています。薬を評価するときに、被験者を二つのグループに分けて同時にAとBの薬を使ってその効果を比較するやり方と、同じ人にA薬をある期間使ってからこんどはB薬に変更してまた同じ期間使ってそれぞれの効果を比較するやり方があります。その後者のやり方のように、政権につく者をいろいろ交代させてみて、どれが一体一番日本国民と日本国とによろしいものかを評価するための「試験」です。そのためには私のような一般人も、「何が日本のために一番よいのか」の確たる政治的ビジョンを持っている必要があります。薬だったら「とにかく治療効果が大」がよいのか「効果はそこそこだが副作用が少ない」がよいのか、試験をデザインする時点で明確なビジョンがなければ結局何がよいか決められません。政治でも同様でしょう。これだけ複雑な世界の中で「すべてに満点」は最初から望めないのですから、何をよしとし何をあきらめるか、実は有権者も次の(あるいはさらにその次の)選挙をにらんで今から判断を始める必要があります。
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