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 「紫外線がお肌に悪い」のは確かなことでしょうが、最近の日光の嫌われぶりには「あなたはドラキュラの親戚ですか?」と言いたくなることがあります。太陽光線には、ビタミンDを体内で活性化する(くる病などの予防)という重要な作用もあるし松果体を刺激してメラトニンを分泌させて体内時計の調整をするという「良い」効果もあるのだから、そこまで徹底して一方的に忌避しなくても、と。

 「お肌に悪い」の中身は、もちろん美容と健康でしょう。
 美容に関しては、妻のヘアスタイルが変わっても化粧が変わっても全然気がつかないというただの鈍感男なので、私には発言資格はありません。
 でも健康についてはちょっとは言えるかな。やはり一番怖いのは皮膚癌の発生でしょう。「癌」と聞くだけで「避けなきゃ」と思ってしまいます。
 しかしここで二つの質問が思い浮かびます。
1)皮膚癌はそんなに怖い病気ですか?(人を殺す病気としてリスクが高いですか?)
2)日本人に皮膚癌はたくさんできていますか?(日本人全体としてリスクが高いですか?)

1)内臓癌の転移としての皮膚癌は、これは命にかかわります。しかしこれは「皮膚の癌が命にかかわる」のではなくて「内臓癌があちこち転移している状態」が問題です。純粋な皮膚癌は(もちろん全部が全部ではありませんが)基本的にはできたら切除、でよかったはず。アメリカのレーガンさんだったと思いますが、大統領を辞めてしばらくしてだったかな、ニュースに登場して「また皮膚癌ができたので、また取らなきゃいけないんだ」とあっけらかんと言っていたのを私は覚えています。「巨人の星」で星飛雄馬の恋人だった日高美奈が罹った悪性黒色腫なんてものもあるから「皮膚癌は絶対に怖くない」とまでは主張しませんが。
2)紫外線によって皮膚癌ができやすいのは、突然変異によってメラニン色素が減ってしまった人種、つまり白人で、同じ紫外線を浴びても日本人では皮膚癌が発生するリスクはそれほど増えなかったはずです。というか、昔は真っ黒に日焼けして働いていた日本人が、今続々皮膚癌になって倒れている、という話は聞きませんよね。だとしたら、大きな問題は何なのでしょう。(「リスクがある」と「リスクが大」とを、私は分けて考えるようにしています)

 それとも、日本人はいつのまにか白人になったのでしょうか。

 ===  ===  =======

 「百年に一度の経済危機」という言葉をよく聞きます。二十世紀はじめの世界大恐慌のことを意識しての言葉だろう、と思いますが、戦前派の人は違う意見を持っているようです。「戦争中と敗戦後は、日本はもっと悲惨な経済状況だった」と。もちろんそれは「全世界」の話ではなくて、日本(と敗戦国)限定のお話かもしれませんが、ともかく「日本人」にとっては「百年に一度」よりもすごい(そしてそこから復興した)経験があるわけです。

 それとも、日本人はいつのまにかアメリカ人になったのでしょうか。


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2009.07.29 06:38 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 2

 蒼ざめたラット

 友人の日記で教わったニュースです。まずはここの写真をご覧下さい。
脊髄損傷に新治療法――青いラット

ちなみに、“使用前”のお顔は、こちら。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2009072802

 人為的に脊髄損傷を加えたラットに「青色1号」という食品色素を早期に投与したら、損傷周囲の炎症が抑えられて数週間後にはかろうじて前進できるまで回復した、とのこと。

 これ、効くのは脊髄だけなんでしょうか。もちろん脊髄損傷に(たとえ少しでも)効いてくれたらそれは大変嬉しい思いをする人が多いでしょうが、脳とか末梢神経にも効くのだったら、もっと嬉しい思いができる人が増えそうです。
 ただ、問題は、本当に副作用がないのか、です。(長期投与はしないでしょうから、長期毒性はあまり考え……おっとっと、神経細胞に沈着するのなら、やはり考えなければなりません)
 それとやはり「全身が青くなる(リアルモードで「ブルーマン」になってしまう)」ことは気になります。この「着色」、一時的なものなんですよね?  

 回答はこちら
脊髄損傷に新治療法――解剖結果
 「ブルーラット」でいられるのは1週間限定のようです。しかし脊髄(損傷部位)はしっかり「染色」されています。

 「色素をそのまま投与するなんて!」と思う方もおられるでしょうが、化学療法の夜明けを開いたサルバルサンはもともとアニリン系色素から生まれていますし、「色素から薬品」は歴史で見る限りそれほどとっぴなお話ではありません。ただ、染料そのものを体に投与する、というのはなかなか“過激”だと思いますが。

 もしこの「薬」を日本で使おうとすると、厚労省はどんな治験を要求するのかな?  なにしろ確実に「副作用発現率は100%」ですから(皮膚の青染のことですが)。
 そうそう、食品への合成保存料や着色料の使用に反対している人は、人体への着色料の使用にも当然反対するのでしょうね。


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