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2009.06.30 18:29 |  診療  |  仕事 / 職場  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 5

 俺が信用できないのか

 ときどき病棟に「○○さんの病状について詳しく知りたい」という電話がかかってくることがあります。私は基本的に答えません。そもそも「○○さんが入院しているかどうか」についても答えませんが、「そちらに入院していることは家族に聞いた」と言われたら、たとえばこんな会話になります。

「失礼ですが、どちら様ですか?」
「……知り合いの××だ」
「患者さんの病状については、ご本人とご家族に説明してありますので、詳しく聞きたければそちらにお問い合わせ下さい。あるいは、ご本人や家族の承諾書があれば、説明しても良いです」
「なに、面倒くさいことを言っているんだ。せっかく電話したんだから、さっさと説明すれば良いんだ」
「個人の病状はプライバシー情報ですから、軽々しくお答えできません」
「俺が信用できないというのか。馬鹿にするな!」
「信用できるかできないかを言っているのではなくて、個人情報は軽々しくしゃべれない、と言っています。どうしてもお知りになりたかったら、次回のご家族の面談の時に、同意を得て同席してください」

 こういった主張をする人は、もしも自分が入院して、病院外からどこの誰か本人確認ができない電話がかかってきた時主治医がぺらぺらぺらぺら病状やら見込みやらをしゃべっていたら、それを喜ぶんですよね?


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2009.06.30 06:34 |  診療  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 5

 今の医療に足りないもの

 今の医療に足りないものはたくさん数えられます。
 人が足りない。時間が足りない。金が足りない。知識が足りない。知識を普及する手段が足りない。

 「足らぬ足らぬは、工夫が足らぬ」と簡単に片付けられてしまいそうですが、工夫とは無関係に足りないものが別にあるように、私は最近感じています。

 「祈り」です。

 「人が人を治す」ことがあまりに当たり前になってしまっていますが、医者も患者も家族も周りの人も、「やることはやりました。どうか上手くいきますように」とともに祈る時間が、もうちょっとあってもいいんじゃないです? 

 ……世間一般の人は、医者が「自分は全力を尽くしました。どうか直りますように」と祈っている姿はあまり見たくはないでしょうけれど。


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