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入院患者の家族の人が「入院したからこれで安心」と言われることがあります。「すぐ治る疾病」だったらとりあえずそれでも良いのですが、前途多難だったり急変する可能性がある場合にはそう手放しで安心するわけにはいきません。ですから私は「今から心配するのは私の仕事になります。だけど、本当に心配なことは全部お知らせしますから手放しで安心はしないで下さいね」と言います。
もう一つ、「治せない(直らない)場合」も考えておかなければなりません。たとえば脳卒中の後遺症のような状態です。
こういった長く残る大きな後遺症の場合、私は二人三脚あるいは三人四脚のイメージを持っています。一人では十分走ったり歩いたりできない人の脇(片脇あるいは両脇)にサポートが入って、後遺症を持った人と一緒に進んでいく、と。
医療費を惜しむ人は「最初から家族が支えろ」と主張しそうですが、私はその意見には賛成しません。まずは両脇をプロが固め、それで前に進めるようだったらそこで片方をアマ(家族など)に交代。それで良ければプロがはずれることができるか(三人四脚を二人三脚にできるか)どうかを試してみる、というイメージを持っています。さらに、上手く“二人三脚”になれたとしても、「支える人」がずっと支えていたら疲弊しますから、支える人を支える人、あるいは交代要員が必要です。
つまり、この二人三脚あるいは三人四脚は、あなたや私にもつながってくるお話です。「誰かが面倒見れば良いんだ」と言って自分は“支える人を支える人”や“交代要員”になる気が全然ない人間を見ると、私は何かを投げてやりたくなります。
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