昭和の中頃、白黒TVの時代に放送されていたアメリカのドラマで見る「週末には車で大型スーパーに買い物に行ってたっぷり買い込んだ食品は大型冷蔵庫に詰め込む」というリッチな消費生活に日本人はあこがれを感じたものですが(だから所得倍増・高度成長へと突き進んでいきました)、いつのまにか日本人もそういった生活ができるようになっているんですね。あちこちに広い駐車場を備えた郊外型の大型店舗が林立しています。
そういった店の駐車場で入り口に近い一番便利なところに広めにとってあるのが「身障者用駐車スペース」です。ところがここに妙に高級車が停まっていることが多いような気がします。脊髄損傷で下半身麻痺の友人の車に乗せてもらったりした経験から、ある程度身障車用車両の見分けはできるつもりですが、私が見る限り、そういった明らかな障害者用の車が停まっていることは少数例。もちろん外見からはわからない内臓障害という可能性もありますから、すべてがすべてズルだと主張する気はありませんし車を停める人すべてにインタビューする元気もありませんからそのまま放置すればいいのでしょうがなんだか気になります。絶対に健常者は障害者用のスペースに停めていない、のでしょうか。そういった車からおりてくる一団の元気な足取りを見ると、むしろそういったスペースを「あ、空いてる、ラッキー」と平気で「利用」する健常者が多いのではないかと「邪推」してしまいます。
その邪推が時には当たっていると仮定しましょう。では、そういった人たちは一体どんな人なのでしょうか?
可能性をいくつか考えてみました。
1)車椅子のマークや「身障者用駐車スペース」という表示に気がつかない
2)何か書いてあることは認識できているが字が読めない
3)字が読めても意味が理解できない
4)字が読めて意味が理解できても気にしない
1)は単なる粗忽者ということです。ただ、標識があることにも気がつかない人が平気でそのへんを運転している、というのはあまり嬉しいことではありません。一時停止の標識も赤信号も無視する可能性が高いということですから、身の危険を感じます。
2)は論外です。字が読めない人が学科試験を通過して免許が取れるわけはないのですから(それとも異常に勘が良くて問題を読まなくても解答がチェックできたのかな?)。
3)これも困りものですね。知能か知性に問題がありそうです。標識は全部無視か誤解しそうなので、やはり運転免許を持っていて欲しい人ではありません。
4)これは、視力や知能に問題はなさそうですが、考え方に問題があります。これで本人は困らないでしょうが、周りが迷惑します。なにしろ、他の人に迷惑をかけてもかまわない/社会の決まりは守らなくても良い、と思っている(思っているだけではなくてそう行動している)わけですから。さらに、波及効果があります。もしこれらの人が子連れだったら、「社会ではこのように行動しなさい」と身をもってしつけていることにもなります。子どもは親のご立派な言葉ではなくて実際の行動を見て学ぶものですから、将来そのように行動がパターン化されてしまうでしょう。
これは、大げさな言葉になりますが、反社会的な行動です。犯罪ほど破壊的ではありませんが、社会をスムーズに動かす(たとえば障害者が楽に車に乗降できる)ことを妨害することに熱心な人は社会から見て嬉しい存在ではありません。
ただ一つ、合理的な説明を思いつきました。これらの人は「魂の障害者」である、というものです。魂に障害があるから、行動が自己中心的で反社会的になっている。そして、魂の障害者だから「障害者用駐車スペース」に駐車してもOK……OKなんですよね、なんだか釈然としませんけれどね。
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昭和の末頃だったか平成になったばかりの頃だったかと記憶していますが、厚生省は「湿布・ビタミン剤・漢方薬を保険収載から外す」と言い出しました。医療費削減のために効き目が定量的に表現できない薬は医療機関ではなくて町の薬局やコンビニで買え、というわけです。
私はそのちょっと前に漢方薬を使い始めて、その面白さがわかり始めてきた時期だったので、健康保険で使えなくなったら困るなあ、と真剣に思いました。
湿布は……まあ病院になくても私は内科なのでそれほど困りませんが、整形外科の入院なんかどうします? 「打撲したところが痛い? 湿布は悪いが町の薬局まで行って買ってきてください」と言わなきゃいけないのかな。そんなセリフを聞いただけで痛みがひどくなりそうです。
ビタミンは……もちろん「元気がないからビタミン剤をくれ」のビタミン剤は健康保険で出す必要はありませんが、「あなたは脚気です。ビタミン剤を出したいところだけど、検査を健康保険でやったので混合診療ができないから自費でもビタミン剤は出せません。玄米を食うか町の薬局でビタミン剤をもらってください」と言わなきゃいけないのですね。いや、近くに薬局があればいいけれど、当時私がいたのは山の中。一番近い薬局は山を越えてトンネルを抜けての隣町でした。しゅらしゅしゅしゅ〜。
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