| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
| 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
| 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
| 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
| 31 |
医療機関ではほとんどの医療用器材は使い捨てになっていますが、中には消毒して再利用しているものもあります。その消毒方法で今でもポピュラーなものの一つは「機器の消毒液への漬け込み」です。
ある日ある病院にある保健所からの定期検査がありまして、病棟を見て回った保健所職員が流しに目を留めました。水槽にいろいろ漬け込まれています。「この消毒液の濃度は?」「マニュアル通り○パーセントで……」「パーセントなんかどうでもいい。ppmで答えなさい」
……は?
パーセントは“percent”または“per cent”、つまりは「百分率」です。ppmは“parts per million”、つまり「百万分率」。単純にパーセントをppmに変換するのなら1万をかければすみますが、なんでこんな計算をさせられるのかがわかりません。「消毒液作成時には体積で量っているけれど、まさかその体積百分率を質量百万分率に変換することを求められているのか、でもそんな計算に何の意味がある?」などといぶかしんでいると「答えられないだろう。分子量をちゃんと知らないと計算できないはずだ」
…………は?
「それはモルでは?」と言いかけましたが、こちらの言うことなんか全然聞いてはいません。得々となにやら自説を展開中でした。余談ですが、不必要によく喋る人はどうしてあんなにすぐ上の空になってしまうのでしょうねえ。
すぐに自分の話に無我夢中になる人の話を中断したら不機嫌になるでしょうし、うっかり「あんたの言うことは間違っている可能性がある」なんてことを言うどころかほのめかしただけでも不興を買って別のところで「監督官庁の権限」を振り回されかねないので、こちらはお説ごもっとも状態になりました。私は横暴な権力の前ではヘタレです。(ちなみに、「マニュアル通り液は作成しているけれど、時間経過と使用につれてその濃度は変化している」なんてことも言いませんでした。だって聞かれなかったんだもの)
ついでに言うと「0.5%」と「5000ppm」とは“まったく同じもの”ではありません。有効数字の問題が生じるのです。どこを四捨五入したものかで話は違ってきますが、書かれた数字の末尾までが有効数字としたら、「0.5%」は「0.45〜0.54%」までの誤差があり得ますが、「5000ppm」と言いきった場合には「4999.5〜5000.4ppm」までしか範囲が許されないことになります。「5000」と「4999」と「5001」とは“違う数字”なのですから。
※本日のお話もフィクションです。誰が何と言っても、フィクションですってば。
固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)