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 「ゲームに夢中で現実とゲーム世界の区別がつかない子供がいる」と主張する人がいますが、実は立派な成人にも「現実とファンタジー(非現実)の区別がつかない人」がいるかもしれません。たとえば「水際作戦の検疫で100%ウイルスの侵入を防ぐべきだ」と主張する人。
 水際作戦の抜け穴が現実に存在することは先日「検疫をすり抜ける」で書きましたが、実はやろうと思えば水際作戦の効果を100%に限りなく近づけることは可能です。潜伏期間(プラス数日)の検疫隔離です(収容中に定期的に不顕性感染のチェックも行いましょう)。
 具体的には、全国の国際空港に隣接する地域に巨大な収容所を建設して、各便ごとに乗客・乗務員を一つのブロックにまとめて他の便の人たちと接触しないようにして一定期間(10日くらい?)強制隔離。そこで誰も発病しなかったらそのブロックは全員解放、誰か発病したら全員が回復するまで隔離は続行。

 かつて船が港に着いたら何日間か法定の期間検疫隔離された地域と時代がありましたが、それの21世紀版です。

 乗客・乗務員の人権侵害をどう法律で処理するか、が問題ですが、もう一つ、そこの従業員も一度敷地に入ったら同じように検疫隔離をしないと外出できないのが大きな問題となります(従業員が自由に出入りしたらそこが病原体のための大きな“穴”になります)。さらに収容所で別の病気が発生した場合、さっさと救急車を呼んだらそこも“穴”になります。ということは、収容所の敷地内に高機能の総合病院も建設しておく必要があります。とにかく検疫隔離が満了しない人は日本国内に入れないのが基本方針です。
 さて、とんでもない(非現実的な)コスト(金銭、土地、時間、人員、資材)がかかりそうですが、「それだけのコストをかけてもいいからと検疫で100%を求める人」、あるいはそういった具体的な方策への考察抜きで「とにかく100%だ、現場が頑張れ」と主張する人は、現実よりはファンタジーの世界に生きている人が何かを主張しているように私には思えるのです。(片仮名が嫌いな人は、「浮世離れ」と評すればいいでしょう)
 現実世界に足をつけて生きている人は「検疫で100%のブロックは無理だよ」と思っておられますよね?  それとも国内で発生したら「なんで水際で防げなかったんだ!」と不安を声高に語ったり激高されますか?  その“怒り”は単にご自分の感情(ファンタジーへの憧れとそれが裏切られたことへの悲しみ)の垂れ流しでしかないのですが。


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