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2009.02.26 18:50 |  医療事故  |  その他(一般)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 2

 悪口が作る社会

 医療事故に限りませんが、なにか問題が生じると、ひたすら当事者個人を責めたり周囲に悪口を言って回ることに熱中する人が登場します。
 人は基本的に善意で行動するものですから、「個人を責める(悪口を言う)」ことにも善意の意図があるはずです。たとえば「それ(ワルモノの攻撃や排除)によって社会を良くする」とか。

 しかし、「個人を責める」ことが社会を良くするために有効な手段だとしたら……「言う側」から見たら、皆が悪口の技術を磨くことがこの社会を良くすることになりますし、「言われる側」から見たら、非難に対していかに上手く言い逃れをするかが自己保身の基本テクニックとなります。

 両者が“協力”した結果として、悪口と言い逃れに充ち満ちた社会が来るべき素晴らしい未来、ということになってしまいますが……どこか私の考えの筋道、間違ってます?  それとも前提が間違っていたかな。



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2009.02.26 07:00 |  診療  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 1

 ○○がコワイ

 知り合いの知り合いの話です。
 体調が不良なのにずっと医者にかからず、とうとう癌の末期の状態になってからやっと医者に行って診断がついたのですが、「どうして早く医者にかからなかったの?」と親しい人が尋ねるとその答えが「病院に行ったら、なにか病気をもらうかもしれないだろ」。
 「現に今ここ(体内)に存在する病気」と「将来もらうかもしれない病気」とを比較して、今ここに存在しない(そしてこれからもずっと関係を持たずにすむかもしれない)病気の方を重視したわけです。「何を人生で重視するか」はその人それぞれですが、残された家族には様々な後悔の念が残ったでしょうねえ。(もちろん、最初に体調不良に気づいた時点で医者にかかっても同じだったかもしれない、とか、体調に関係なく検診を受けていれば良かったかもしれない、いや、検診は万能ではない、とか、いろいろなことは思いますが)

 話は変わります。
 外来などで「あなたは××という病気です。治療としては薬を飲むのがお勧めですが……」「いやです。薬の副作用がコワイから」という会話を私はよく経験します。「人生で何を重視するか」はその人それぞれですから、私は薬を強制はしません。強制しても持って帰って捨てられたのなら意味ありませんし。だけど不思議には思います。「今ここにある病気とそれによって将来確実に起きるであろう不都合」と「出るかもしれない(出ないかもしれない)薬の副作用」とを比較して後者の方がより重要、とするのは、将来自分の体に病気によって不都合が生じた時、本当に悔やみはないのかな、と考えるからです。
 私は考えたことは、忘れないうちにすぐに伝える主義なので、以上のことは大体そのまま患者さんに伝えます。強制はしませんし、薬を拒否されたらその次の手はまた考えますからそれほど困りはしませんが、「ただ一つのこと(たとえば副作用)」だけに注目するのではなくて、なるべく広く深く世界を見てその中で最善になるべく近い道を選択して欲しいとは願います。これも強制はしませんが。


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