| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
私は素直なので「風邪薬を倍量飲んだらぼーっとしてしまった」という言い分を信じます。信じますとも。
「眠気が来る風邪薬」と言えばすぐ思いつくのは抗ヒスタミン剤です。学校の授業で聞いた私の(30年以上前の)記憶を復活させてみると、ヒスタミンは脳の中では覚醒中枢(正式名称は網様体賦活系)を刺激する働きをしているのでそれを邪魔したら人間は眠たくなる、というシンプルなメカニズムとして習っています。今はアセチルコリンやノルエピネフリンやオレキシンなどややこしい話になっているはずですが、私に説明は求めないでくださいませ。
『日本医薬品集』の抗ヒスタミン剤の説明書きには「重要な基本的注意」として「眠気を催すことがあるので、投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作には従事させないように十分注意する」とあります。「危険」を伴う場合は「記者会見」も「機械の操作」に殉じた、もとい、準じた判断をするべきなんでしょうね。
私は素直なので「風邪薬を倍量飲んだらぼーっとしてしまった」という言い分を信じます。心から信じますとも。
おや、医薬品集の「重要な基本的注意」の一行下には「相互作用〔併用注意〕」という文字列があり、そこには「相互に作用を増強することがあるので、併用する場合には減量する等、慎重に投与する」べき薬として「中枢神経抑制剤、アルコール、MAO阻害剤、抗コリン作用を有する薬剤」が上げられています。アルコール……ねえ。
……となると、「倍量飲んだ」のは拙いんじゃないっすか?
そういえば「診断書」を出すとか出したとかの話が伝わってきました。ところで「あの眠気は風邪薬によるものである」という診断書、どうやって作成できるのでしょう?
私にはできません。
少なくとも「抗ヒスタミン剤服用の確認」「同様に中枢神経に影響を与える可能性のある他の薬剤の服用をしていないことの確認」「抗ヒスタミン剤と相互作用を持つ薬物(アルコールを含む)を服用していないことの確認」「血中アルコール濃度の測定」くらいはやっておかないと、自信を持って“断言”できません。「風邪薬によって眠気が起きることがある」は文書だけではなくて自分の体験からも自信を持って断言できますけれどね。
そうだ、再現実験をやってみましょうよ。
なんてところまで昼休みに書いたら、予算が通過したら辞任ですって?
さっそく疑問が二つ。
1)結局あのへろへろは何だったんですか?(「やめる」という意思の表明と真実の暴露は二者択一ではありません)
2)もし予算が通過しなかったらずっとやめないわけです? 私が野党だったら、その言葉を“担保”にして、ずっとねちねちイジメまっせ。
……と書いて夕方アップしたら、今のニュースでもう辞任ですって。もうころころ変えないでよね。ろれつは回らないけど態度は細かく変更?
固定リンク | コメント (8) | トラックバック (13)
1)新しい研修医制度が医療崩壊の引き金(というか、医療崩壊があることを知らしめた)、という説があります。
2)昔、医師には国家試験受験前に1年間のインターン制度がありました。
3)アメリカでは、一般大学を卒業した人間が医学部に入ってすぐに医学教育を受けます。(日本で言えば大学院の位置づけですが、中世ヨーロッパでも、リベラル・アーツを修了した者が今の大学院に相当するところに進学して医学教育(や神学や法学の専門教育)を受けていました)
4)医者の数が足りないので、医学教育の期間を今より延ばすことは望ましくありません。
1)+2)+3)+4)= という式を立てると、そこからは私は二つの回答を導き出せます。(現在の医学部が教養課程2年+医学専門4年で、卒業後研修医が2年、を前提とします)
回答:甲)教養課程を1年、医学教育を(従来と同じ)4年、病棟・外来での学生実習(見学ではなくてかつてのインターンのように実戦的なもの)1年。卒業後に初期研修1年(または2年)。
回答:乙)アメリカと同様、医学部には学士入学。入学後はすぐ医学専門教育を開始、3〜4年。実習1〜2年。国家試験後研修医1年(または2年)。
授業はできたら科別ではなくて、基礎医学も含めて系統別にまとめたら時間の節約と知識の整理と「全体をみる目」の形成がやりやすいと思います(たとえば「心臓」なら、心臓と循環の生理学から病理学、心不全のような病態まで一直線に、治療法も内科も外科も一挙に、と教えるわけです)。
実習の前に学科試験はすませておきます。実習後は模擬患者などで臨床試験。それに合格したらめでたく卒業です。国家試験も、マークシートだけではなくて実技を入れましょう。運転免許だって実技試験があるのですから、もっと命にかかわる「腕」を国家保証するのなら最低限の「腕前」は見ておきたいものです。
実習は各科ローテーション(できたら全科)。初期研修は一つまたは二つの科に絞り込んで。
昔は医学部を卒業したら1年のインターンを行いその後国家試験を受けていましたが、それと似ていて、つまり、卒業してきた「医者の卵」を研修でヒヨコにするのではなくて、最初から「医者のヒヨコ」を大学から社会に送り出し、専門研修を病院でしようという発想です。実習を受け持つ大学病院は大変になりますが、それは教育スタッフの増員で対応です。ことによったら、余裕のあるところが「実習病院」としてよその大学の学生実習を引き受けるのもアリでしょう。
昔「学用患者」ということばがありましたが、大学病院の入院患者は「学生実習」で学生を育てる役目も果たすことになります。それが嫌な人は、断固実習にかかわることを拒否するか、「実習病院」ではない大学病院に入院するか、市中病院で研修医を育てる方に回ってもらうか、ですかね。
しかし、ここまで書いて気がつきましたが、問題がてんこ盛りですね。
・大学病院に教育スタッフが大量増員できるか。(これが無い限り、意味のある実習は不可能でしょう。人を大量に継続的に育てるためには、システムを構築するために「人を育てる人」をまず育てなければならないのです) それと、もし“贅沢”が言えるのなら、行政や保健所や開業医や介護施設でも学生実習をさせてもらいたいところです。
・カリキュラムの整備も大変です。
・大学病院入院患者は「学用」になることを承諾してくれるか。
・実習期間中、医師免許がなくても医療行為が行えるように、法改正が必要。(医療事故の補償制度の整備も)
ただ、私のこの思いつきが上手くいけば、今と同じあるいは今より短い期間で「使い物になる若手医者」を社会に送り出すことはできます。このメリットは相当大きいと思います。それにこれを実現するのは実効的で失うものは非常に少ない方法だと思いますが、いかがでしょう?(少なくとも、ごちゃごちゃ精神論を炉端談義しているよりも)
……何か見逃しているかな?(独り言)
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)