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2009.01.31 18:06 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  その他(医療関連)  |  おかだ  | 推薦数 : 3

 食品持ち込み

 病院にはいろいろな人権制限がありますが、その一つが「食べるものの制限」です。好きなものを食べることができるのは人の生得の権利のはずですが、病院では、やれ「糖尿病があるから」やれ「嚥下困難があるから」などと“難癖”をつけて「勝手に食べないでくれ」と患者さんの人権侵害をします。そこで“レジスタンス”が起きます。すごいのは、病棟を脱出して近くで食べてくる。私はこれまで病院近辺の飲食店などでパジャマ姿でうろうろしている人を何回も目撃しました。病院内の売店へ、はもうちょっと穏やかな手段です。ただしこれらは“通報”や“目撃”があるため、つねに成功するとは限りません。“次善の策”は、持ち込みです。見舞客に、病院の食事がいかに不味いか・自分がいかに不当な制限をされているか、を訴えて持ち込んでもらう、あるいは、金を払って買ってきてもらう、という手です。で、無事ブツが入手できたら(制限されているのですから)陰でこっそり大急ぎで詰め込みます。
 おかげで私はこれまでに何回も、窒息しかけた(あるいは窒息して死にかけている)人ののどから、餅やパンや饅頭を掻き出すことになりました。
 「病院の患者管理が悪いからそんな事故が起きるんだ」というご意見もあるでしょう。本人が納得するようにきちんと話をするべきだ、と。だけどねえ、いくら頭でわかっても食欲には勝てないことって、ありません?(だから隠れ食いをしてよい、とも言えませんが)
 どうしても「管理」をするのなら、病院入り口での身体検査と持ち物検査ですかねえ。できたら「食品探知機」の開発を望みます。それと、死角がないように病院中に監視カメラ。「患者管理(監視)」が好きな人はそんな病院へどうぞ。

 そういえば最近ノロウイルスの話題がよくニュースになっています。これも、院内にどこから持ち込まれるのでしょう?  病院給食だったらわかりやすいのですが、病棟内での弧発例はなにが原因でしょう。病棟への出入りは、患者本人が動かない限り主に職員と出入り業者ですが、見舞客もいますね。もしかしたら上記のような食品持ち込みがその原因の一つになっているのではないか、と私は横目で睨んでいます。

 そういえば、のどから饅頭を掻きだす大騒ぎをしている最中に連絡した家族が来院されて「病院はどうなっているんだ」と強硬に抗議されたことがあります。気持ちはわかりますが「こんな饅頭が出てきました」とけっこう原形を保っているものをお見せしたら突然顔が青ざめて「さっきこっそり差し入れた奴だ」。それからなぜか静かになられましたっけ。
 こんな“正直”な人ばかりだと良い(いや、やっぱり悪い?)のですが、もしもノロウイルスに汚染されている食品を自分で差し入れてそれで入院患者さんがノロウイルス感染症を発症してたとえば亡くなったとしたら、やっぱり「病院の管理責任」を問うて裁判を起こす人は……こんなご時世だからいるのでしょうねえ。
 ……やっぱり食品探知機かな。


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2009.01.31 06:58 |  生活 / くらし  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 2

 超二流志願

 私の定義では、超一流の医者とは、医療や医学研究で世界的にリーダーの位置にある(本人の実績は世界的であり、さらに有力な仕事をしている弟子が多い、世界的に広く使われている教科書や多く参照される論文を執筆している)人のことです。で、一流の医者とはその超一流の医者の予備軍(あるいは、普通の医者にはとてもできないことを自ら実行することで世界を良い方向に変えていく人たち)。(スポーツだったら、オリンピッククラスが一流、メダリストが超一流、かな)
 私は超一流どころか一流の医者でもありません。したがって二流(普通の医療が普通にできる医者)か三流(普通の医療もできない医者)という位置づけになります。三流はさすがにイヤなので、二流でありたい、二流なら二流なりに、その中では上に(一流の医者ほどではないが医療現場で役に立つ得意技をいろいろ持っている“超二流”で)いたいと願っています。
 ただ、一流の医者の数は少ないから彼らがカバーできる範囲は世界中を覆ってはいません。隙間だらけです。ですから二流の医者と言っても捨てたものではありません。私がばりばり仕事できる領域はいくらでもこの世にあると思っています。さらに、あまり大きな声では言えませんが、二流だと仕事に人生すべてを献げる一流よりも自由に使えるプライベートタイムが増えます。たとえば本を読んだりブログを書くのに使える時間が。
 私も私の家内も、父親(どちらもモーレツサラリーマン)は家には深夜に帰ってくるものと思って育ちましたが、私の子どもたちは「父親と食事をする」が普通のことと思って育ちました。これは私が「二流が良い」と決心したからできたことですが、さて、子育ての結果としてはどうなったか……それは私の子どもがどんな子育てをするか、を見るまでは正しい評価ができないことでしょうね。


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