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Doctors Blog

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 院内に電子式の握力計が転がっていたので遊びでやってみました。
 な、なんと、右も左も高校時代(おそらく私の体力の全盛期)から20%も落ちているではありませんか。
 ショックですが、考えてみたら当たり前です。大学を卒業してからまったく運動というものをしていません。鍛えなければ筋肉は落ちます。さらに加齢で体力は落ちます。相乗効果でどんどん落ちます落ちます……うわぁ。
 現状把握ができたら対策です。毎日なにか運動をするか、それともこれは運命だと受け入れるか。さて、どちらが幸せになれるでしょうか?
 ……あ、そうだ。握力計が壊れているんだ、と信じる手もありましたね。明らかに自己欺瞞ですが、「医者は不足していない。我が儘な医者が偏在しているだけだ」と信じる(*)よりも簡単かも。信じるものは救われる?

*)彼らの立場になって考えてみたら、「自分たちが責められる」と思ったらどうしても「自分たちは悪くない、医者が悪いから医療が崩壊した」と言い続けるしかないだろうとは思えます。医療事故でこうするべきだ、と私が主張しているのと同じで「君たちのミスを罰しないから、正直に言ってごらん」となれば「実は行政やマスコミが判断ミスをしました」と言えるようになるかなあ。……でも、彼らは今でも罰せられてはいないし将来も罰せられるおそれはないんですよねえ。何をそんなに恐れているんだろう?


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74歳の車が居酒屋突入、慌ててバック…客と自転車女性死亡」(讀賣)
 なんとも悲惨な事故です。自宅近くの居酒屋に車で突入して一人殺し「あ、こりゃいかん」とバックで引き返していて自宅前で自転車をはねてまた一人殺し、またまた「あ、こりゃいかん」と前進してさっきの居酒屋脇で車に衝突してそこでやっと停止。

 この事故のことを家族で話していて、障害のこととそれに関連する車の改造とか高齢ドライバーであることとかも話題になりましたが、なにより「最初の事故のところで車から降りないか?」となりました。すぐ近所、車も本人も特定されているのは間違いないのですから逃げたって無駄。それに、普通だったらまず破壊状況と人に危害を加えていないかどうかを降りて確認をするでしょう。
 「パニックになったから」と言うのは簡単ですが、いくらなんでもこの“事故”で加害者はいろいろやりすぎです。そこでわが家では、同様のことを防ぐためにはどんなことをしたらよいか、に話が移りました。
 わが家の結論は、免許取得あるいは更新時に事故のシミュレーションを体験する、です。事故の状況を実車とマネキンで作っておいて、そこに受験者を連れてきて車に乗せてエンジンをかけ「はい、今あなたは人をはねました。そこに倒れています。何をどうしますか?」
 さすがにそこで「バックして逃げます」と言う人はいないでしょう。で、“正しく”行動できるかどうかを採点。全然まともに行動できない人は免許の凍結(講習と実習)あるいはあっさり免許取り消し処分。

 救急蘇生講習の時には「実際にできるかどうか」が重要です。「適切な処置をします」なんて口先だけ調子よい返事をするだけでは駄目。「人を集めます」はOKだけど、「集めた人に何の指示をするか」がわかっていないとやっぱり駄目です。
 運転免許も同様で、自分がいつ加害者になるかもしれない、という自覚と(シミュレーションであっても)“経験”を持っているかいないかで適切な行動をする確率が高まり、助けられる命を助けられるか、事故の拡大が防げるか、が決まるでしょう。
 もちろん「手間がかかる」などの反対意見は予想できますが、逆に、こういった地道な手間を惜しむことで得られるメリットって、なんです?


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