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<  餅で窒息死 | メイン |  ゾロ推進のバックヤード >
  今の医療に不満を持つ人が熱心に望んでいる医療崩壊が近い将来めでたく達成されたとして、でもそのままではマズイですからこんどは復興を考えなければいけません。復興を考えずにただ壊せばいいと言うのは、つまりは「後先考えずに自分が信じる“正義”によって暴力的に行動することの強要」で、二文字なら浅慮・短慮・管見・正論とか、三文字なら無分別・不見識とかです。でも、どんな社会でも医療がないと困ります。

  『二宮翁夜話』(岩波文庫)には二宮尊徳のことばとして「善人は兎角に退ひて引籠る癖ある物なり、勤めて引き出さざれば出ず。沃土は必、卑(ひく)く窪き處にありて掘り出さざれば顕れぬ物なり。爰(ここ)に心付ずして開拓場をならす時は、沃土皆土中に埋まりて永世顕はれず。村里の損、是より大なるはなし。村里を復興する、又同じ理なり。善人を擧て、隠れざる様にするを勤とすべし。又土地の改良を欲せば、沃土を掘り出して田畑に入るべし。村里の復興は、善人を擧げ出精人を賞誉するにあり。」とあります(読みやすいように句読点を一部おかだが改変しました)。
  医療が崩壊したら「誰が悪いんだ」と“責任者(責任を持って任に当たった人、ではなくて、医療崩壊の責任を押しつけられる犠牲者)探し”で大騒ぎとなることは請け合いです。他人を攻撃することで医療を崩壊させるのに熱心だった人は、(目的を達成したら満足して沈黙の海に沈む人もいるでしょうが)多くは陣営を変えてでもそれまでのライフスタイルを守りつづけるでしょう(「天皇陛下万歳」「非国民め!」だった人が「民主主義万歳」「軍国主義者め!」に簡単に変わったように、ころっと向きを変えて「誰が日本の大切な医療を壊したんだ! お前か? お前か!」と言いつのるのは必定。ああいった種類の人に一番大切なのは自分の“スタイル”であって、主張している内容ではありませんから。さらに自分の責任を追及される隙を与えないためには“攻撃こそ最大の防御”と本能的に思うでしょうから)。
  だけど、そういった空騒ぎに目を奪われるのではなくて、医療復興のためには、引き籠もっている「善人」をどう見つけどう引っ張り出しどう活用するか、それを先に考えておかないと、日本は文字通りの「生き地獄」になってしまいます。騒ぎ立てるのが好きな人はそういった地道な作業を嫌いますから、誰かがそろそろこっそりと始めておかないといけません。
  そうそう、実は医療復興には「善人」だけでは不十分です。リーダーとして「二宮尊徳」も必要でしょう。間違ってもヒトラーではなくて。さて、「二宮尊徳」は今どこに?


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