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2008.11.09 07:56 |  医療事故  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 4

 結果責任

 昔勤務していた病院で、同僚がある日首にポリネックを巻いて出勤してきました。事情を聞くと交通事故。前日の夜、仕事から帰る途中赤信号で止まっていたら後ろから盛大にどん、と追突されてむち打ちに。ショックで呆然としていたら後ろのドライバーが車から出るなり一目散に(自分の足で)走って逃げたそうな。夜だし、人相なんかわかりません。警察が調べて追突してきた車の所有者を割り出して連絡したら「自分は運転していない。車がどこにあるか知らない。きっと盗まれたんだ」の一点張り。人相もわからないから結局犯人の特定はできず事件はうやむやに……って、それは警察の科学捜査がだらしないと思うんですけどね。なんでもその車の所有者は評判のワルだそうで、殺人以外はほとんどやってる、というのをあとで噂として聞きました。そんなのが野放しになっているとは怖いものだ、と思いましたが、もっと怖いのは「“それ”がわかっていて野放しにされていること」の方かもしれません。

 医者は、真っ当な医療処置をやってそれでも結果が思わしくなかったら民事訴訟を起こされ逮捕さえされることがあります。結果責任です。逮捕があれば当然、たとえ逮捕がなくても、マスコミは「思わしくない結果」を盛大に報道してはしゃぎながら「社会的制裁」を加えます。
 ところで、今回大阪での「無免許・酒酔い・3キロ引きずり回してひき逃げ殺人」の犯人が、前回逮捕された時に、その人に「執行猶予」処分を下して社会に野放しにした行為はどう見ればいいのでしょう。少なくとも弁護士と裁判官は「彼を罰する(社会から隔離する)必要はない」と判断したわけですが、そのために一人の人間が殺されました。さて、殺人を犯す予定の人を野放し(執行猶予に)してよいと誰かが判断した結果殺人が起きたことの責任は、その誰かに問われるのでしょうか。社会的制裁はあるのかな。それともあの犯人と同じくこれからも野放しでやりたい放題?
 真っ当な医療行為をやった医者は結果が悪いと熱心に罰するが、殺人を犯す人間を野放しにするべきと判断した人はまったくお咎めなしって、なんだかとっても不平等な世界に見えます。



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