かつて大繁盛の病院に勤務していた頃、次から次に入院があり病棟は慢性的な定員オーバー状態でした。あまり大きな声では言えませんが、とんでもない詰め込み状態で、これはなんとかしないといけない、ということで退院促進もしましたが焼け石に水。結局増床となりましたが、認可の問題で結構時間がかかりましたっけ。
なぜ「大きな声では言えない」「なんとかしないといけない」かというと、たとえば地域医療計画(の病床規制)に反しているからです。監査では「定員オーバーをなんとかしないと、保険の指定を取り消すぞ」と脅された覚えが私にはあります。(「地域医療計画って、何だ?」の方はネット検索を「地域医療計画 ○○○(お好みの都道府県名)」でやってみてください。たとえば各地域ごとのベッド数などが法律に基づいて行政によってきっちり決められていることがわかると思います)
一部マスコミが大好きな言葉「たらい回し」のとき、病院が言う「満床だから救急が受けられなかった」に対して「そんな言い訳をするな。たとえ満床でも無理してでも受けるべきだ」という意見もありますが、それをやったらその病院がこんどは別の方面から“攻撃”を受ける可能性があります。医療法や医療法施行令に違反している、と行政がおかんむりになったり(「その“無理”は違法行為である」ですから)、あるいは「あの病院は定員オーバーで患者数に比較して医療従事者の数が足りずにサービスは低下、それでも過剰な詰め込みで儲けようとしている」とどこぞが大喜びで「特ダネ」を打ち上げるとか。
「法律通りに現実は動かないから、定員オーバーは一時的にならOKOK。超法規的に認めましょう」と行政か司法からお墨付きがあるのなら、安心して「詰め込み」もできるんでしょうけれどねえ。……もしかしたら、私が知らないだけで、本当はあるのかな?
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上に貼り付けた記事は、11月2日の朝日新聞(大阪)のもの。リスクの高い妊婦を診る総合周産期母子医療センターの半数近く(48%)が最近一ヶ月間に妊婦を受け入れられなかった経験がある、というもの。新生...
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上から下へ一方的に指示し従わせて、不都合が出てくるとさらに締め付ける。
たいへんよく似ています。
作れば作るなといい、作らないわけにはいかないように巧妙に縛り付けています。医療機関も医師も搾取されているのです。
(搾取=利益を作らせず、安い労働賃金・残業で働かせる)
でしょ?
そのうち「闇米」ならぬ「闇救急」が流行したりして(^_^;)。
そうしなければ、最低限の生命の保証もされなくなる時代がくるでしょうし。
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