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転がるイシあたま
中山間地・島・三角州……様々な田舎や町や街を転々として様々な経験をしてきた1950年代生まれの内科医の呟きです(最近はリハ科も兼任しています)。昔の思い出・今の思いなどを、アトランダムに語ります。「次に一体何が出てくるか」と楽しみにしてもらえるようなブログを目指します。
「偉い医師」は存在するが「医師だからエライ」ではない、がモットーの一つです。「先生様」でも「患者様」でもなく、お互いに「さん」で呼び合えるような世の中に、が秘かな望みです(書いちゃいましたけど)。
タイトル履歴
2008年4月に「医師アタマ」という本の存在を知り、あまりに似ているので本ブログのタイトルを「いしあたま(医師頭)」から「転がるイシは苔むさず」に変更しました。ただ、前のタイトルへの愛着捨てがたく、同年5月31日に「転がるイシあたま」に再変更しています。
おかだ
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マスコミの「どの口」
ここからリンクしているブログ「3番目の落書き帳」の「
猛省すべきなのは、当局ばかりでなく、マスコミもだと思うのだが・・・。
」を紹介します。
ここで取り上げられているのは「よみうり寸評」というコラムですが、こういったネタはなかなかネットでは拾えないので紹介してもらうとありがたいと感じて、読売新聞の愛読者ではない人のためにこちらでもさらに紹介することにしました。(他人のふんどしで相撲を取っているような気もしますが……(苦笑))
で、よみうり寸評の主張「医師不足をなかなか認めず、偏在といい続けた当局に猛省と緊急打開策を求める」に対して、私も「どの口がそんなことを言う?」と感じます。「偏在と言い続けた当局」の提灯を持って踊ったり人をあおったりしていたのは誰?と。(ついでに、「緊急打開策」について具体的な「提言」はしないんですかね?)
えっと、自分のふんどしも持ち出しましょう。
死亡事故が起きてから「前からこのカーブは危険だと思っていたんだ」とか、地震の後になって「私はこの地震を予知していた」と言うのは、ある意味“簡単”です。しかし、私がマスコミや“当局”に求めたいのは「事後の指摘(「大地震がおきたらすごい被害が生じた」などの誰でも言えること)」ではなくて、囲碁将棋なら五手十手以上の読み、事件事故なら根本原因の追究です(マスゴミが大好きな「追及」ではなくてね)。“対症療法”では目の前の“症状”しか消せません。でも、きちんと追究することで根本原因がわかれば根本的な対策が立てられます。もちろん対策を立てないのだったら追究をしても仕方ありませんが。
……あ、そうか。「追究をしたくない」=「対策を立てたくない」=「だから追及をする」、なのかも。マスコミが「あんな口」をきくのは、「深く追究するのは疲れるからいやだ(あるいは、その能力を欠いている)」ということ以外に、深層心理に「対策を立てたくない」という根本原因があるからなのかもしれませんね。だって、根本的な対策が立ってしまったら、紙面などで「追及」するネタが減ってしまうもの(実は、本当は減らないのですが、考えが浅い人にはおそらく「追及のネタが減る」としか思えないでしょう)。
そうそう、朝日新聞は、少なくとも今年の6月の時点ではまだ「医師不足の原因は医師偏在。悪いのは大学医局」と言いたいそうです。
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000120806260002
……しかし、ここに載っている「二次医療圏ごとの医師数」の図、すばらしく操作的ですね。医師の絶対数ではなくて、それを人口あるいは医療需要(救急車が市の境界を越えることが多い場合はそれを加味)で割らないと正しい「地域比較」はできないでしょうに。
さらに、十月に入って各地で研修医のマッチング(研修病院の採用と研修医の希望のすりあわせ)結果が発表になっています。各地の地方面に続々その記事が載ってますが、たとえば北海道はこんな記事です。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000810170005
広島はこんなの。
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000470810240001
「地元でマッチングによる内定者が少ない」ことに危機感がありますが、ここでも「その病院を希望する研修医が少ない」→「そこに定着する医師が減少」→「医師の偏在」→「医師不足」、という論理の流れが見えます。その流れの延長上に讀賣の「若手医師の強制配置」が浮かぶのは理の当然とも思えますが、大切なのはその「理」が正しいかどうか、根本的か表層的なものか、の検討ではないかなあ。これだとまるで「若手医師の研修先が偏るから、医療崩壊が起きた」なんて変な「理(若手医師の“自分勝手”が医療崩壊の“原因”)」を主張しているようにも見えるのですが。
※本稿とは無関係ですが、ネットで新聞の地方面がいろいろ比較して読めるのは、実に面白いものですね。昔「新聞は一紙(もちろん地方面は住んでいるところのものだけ)」で自分が満足できていたというのが、信じられません。
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10月24日の『天声人語』より
下に貼り付けた記事は、10月24日付の『天声人語』(朝日新聞)。先の東京での「妊婦死亡」について書いている。天声人語は普通の新聞記事ではなく、エッセイであるから、客観性が低くても、別にかまわないと思...
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posted from
3番目の落書き帳
2008.10.25 01:03
コメント
コメント一覧
こんばんは。私の記事を紹介していただいてありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
よく語られる医療問題ですが、「数は力」(この場合は「人数」という力ですが)という単純なことを、なんとかして「偏在」という言葉でしのごうとしているどこかのマスコミ人・そして官僚の一部のひとたち。彼らを見ていると、かつて第二次大戦を引っ張っていた軍官僚もこうだったのかなあ、と想像してしまいます。
written by
3番目の落書き
/ 2008.10.25 01:07
「マスコミや官僚がだめ」なのではなくて、「だめがマスコミや官僚にも存在する」なのでしょう。
「君子も小人も、時代を超えて同じことをし続ける」と孔子だったら言いそうです(^_^;)。ただ、君子は歴史に学んで進歩するけれど、小人は同じ所から動けないのが違うのですが。
written by おかだ / 2008.10.25 18:07
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よく語られる医療問題ですが、「数は力」(この場合は「人数」という力ですが)という単純なことを、なんとかして「偏在」という言葉でしのごうとしているどこかのマスコミ人・そして官僚の一部のひとたち。彼らを見ていると、かつて第二次大戦を引っ張っていた軍官僚もこうだったのかなあ、と想像してしまいます。
「君子も小人も、時代を超えて同じことをし続ける」と孔子だったら言いそうです(^_^;)。ただ、君子は歴史に学んで進歩するけれど、小人は同じ所から動けないのが違うのですが。
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