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 私はそれほど熱心な野球ファンではないので、野球場には数年に1回足を運ぶ程度です。今年は夏に1回だけ(たぶん3年ぶりに)ナイターを観に行きました(家内と二人で、あるいは息子と二人で、ということは今までありましたが、一家4人全員で行ったのは実は初めてです)。
 外野席だったので外野手のお尻を見ることになりましたが、彼らがお互いに連携しながら一球ごとにポジションを微妙に変えているのが興味深く思えました。さらに、阪神タイガースのセンター赤星選手が、打者が変わるたびに右の尻ポケットに手を突っこんでもぞもぞやっているのが気になりました。何やっているんだろうと思って観察していたら、時々何か粉のようなものを払うしぐさをしています。なるほど、ロージンバッグを入れてるのでしょう。捕球したボールを返球する時に滑らないよう、あらかじめ滑り止めの粉を指にまぶしているんだな。
 両チームの他の外野手でそんな行動をしている人はいませんでしたが、指が滑って本来ならアウトにできた走者が進塁してしまう、なんてことを予防するために、彼なりの工夫をしている、ということなのでしょう。もしかしたらなにか痛い目にあってそれを教訓としているのかもしれませんが。(後日TVで見た雨の試合で、他のチームでやはりロージンを尻ポケットに入れてもぞもぞやっている外野手がいるのを見つけました。バックネットからのカメラでちょうどセンターが写っていたのです。なるほど、ロージンはピッチャーだけの商売道具じゃなかったんですね)

 私は感心しました。同時に、自分は病院でちゃんと基本を見つめてプロとしてできる予防はきちんとしているだろうか、と野球場で考えてしまいました。

 ……まったく、何をしに行ったのやら。


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