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 もちろんこの病気自体は今でもあります。それどころか「リウマチ科」という、私が医者になった頃には存在しなかった標榜科まで登場しています。ただ、リウマチ科は、整形外科と内科とではちょっと病気に対するアプローチが違うんじゃないかな、なんて思いますが、そのへんはどうやって整合性をとっているのでしょう?
 ま、知らないことについてごちゃごちゃ言わずに、本題の「慢性関節リウマチ」です。学生時代に私は「rheumatoid arthritis」という病気を「慢性関節リウマチ」と習いました。医者になってからもずっとそう言ってきました。(書く時には「RA」と略して書くことが多かったですが) ところが、日本リウマチ学会のサイト「一般向け医療・医薬情報」を見ると、2002年に「慢性関節リウマチ」から「関節リウマチ」に病名が変更されているではないですか。(ここだけの話ですが、今回ここを見るまで私は知りませんでした) 詳しい経緯については不勉強な私の文章よりは学会の公式文書を読んでもらった方が確実ですが、要するに……
 それなりの理由があって1962年に「慢性関節リウマチ」が学会が定める公式用語になりましたが、ラテン語のpolyarthritis chronica progressiva(直訳したら、進行性慢性多発関節炎、かな)にも英語のrheumatoid arthritisにも該当しないわが国独自の和語であり、かつ、「慢性」が実際の病態とは食い違っている、ということから、改名(「慢性」を取る)が行われた、ということのようです。2002年の第46回日本リウマチ学会総会で「関節リウマチ」を正式名称とする声明が発表され、これに伴って、2006年に厚生労働省による特定疾患の名称も「関節リウマチ」に変更されているそうです。

 私も「慢性」を取ることには賛同しますが、どうせ直すのでしたら「リウマチ」も直して欲しかったと思います。だって英語の原語は「Rheumatoid」。「-oid」は「〜に似ている」の接尾語です。つまり素直に訳したら「リウマチ様(さま、ではなくて、よう)」ですよ。「まるでリウマチのような関節炎 = リウマチそのものではない」が原語の主張なのです。だから「リウマチ様多発関節炎」が一番原語にも“実態”にも近いような気がするのですが、これは専門家じゃない素人だからそう思うだけなのかなあ。


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