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転がるイシあたま
中山間地・島・三角州……様々な田舎や町や街を転々として様々な経験をしてきた1950年代生まれの内科医の呟きです(最近はリハ科も兼任しています)。昔の思い出・今の思いなどを、アトランダムに語ります。「次に一体何が出てくるか」と楽しみにしてもらえるようなブログを目指します。
「偉い医師」は存在するが「医師だからエライ」ではない、がモットーの一つです。「先生様」でも「患者様」でもなく、お互いに「さん」で呼び合えるような世の中に、が秘かな望みです(書いちゃいましたけど)。
タイトル履歴
2008年4月に「医師アタマ」という本の存在を知り、あまりに似ているので本ブログのタイトルを「いしあたま(医師頭)」から「転がるイシは苔むさず」に変更しました。ただ、前のタイトルへの愛着捨てがたく、同年5月31日に「転がるイシあたま」に再変更しています。
おかだ
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死語(42)黄色いダイヤ
今のフルーツ・ショップには、パパイヤ・マンゴー・パッションフルーツ……様々な(私にとっては)珍しい果物が山盛りです。昭和の半ば、果物といえば林檎・蜜柑・梨・柿だった時代に育った私にとって、今の店先の光景は、まるでおとぎの国のように見えます。今は普通に食べられるグレープフルーツでさえ、輸入が自由化されたのは私がハイティーンの時。当時はグラニュー糖をかけて食べていました。(苺も練乳や砂糖を混ぜた牛乳をかけて食べていた時代のお話です)
そういえばあのころの「メロン」はプリンスメロンでした。私が初めてマスクメロンにお目にかかったのは、父親が入院した時にお見舞いで頂戴したものだったはず。父親の入院は悲しかったけれど、マスクメロンはこの世のものとは思えないくらい美味しかったなあ。病院の前の果物屋でもマスクメロンは一段高いところに飾ってありましたっけ(当時のデパートの玩具売り場で戦艦大和のでかいプラモデルが飾ってあったのと同じような位置です)。
で、今からは考えられないことでしょうが、バナナは、マスクメロンには負けますが、やはり特別な存在でした。なにしろ「輸入物」ですし、その「滋養」は保証付きで、病気で弱った子どもにとってバナナは特別な病人食だったのです。
バナナはかつて「黄色いダイヤ」とも呼ばれていました(ちなみに当時の「黒いダイヤ」は石炭)。人気商品なのに輸入制限があったため大きな利権が発生して、台湾からの輸入を巡って政官財に関するきなくさい話が新聞で報じられているのを読んだ覚えがあります。(その割には、たたき売りがされていたのも不思議ですが)
今となっては不可思議な話もあります。
どこからか「皮が黒いところや中がいたんだところを食べたらコレラになる」という噂が流れました。「そのコレラ菌がどこから来たのだ」「バナナでコレラが伝染した例がどのくらいあるのか」「たとえバナナに菌が付着していても、皮はむいて食べるのではないか」とは思いますが、当時はそれを信じる人がけっこう多くいたのです。(これはおそらく正論よりは感情、の世界です。昔の「黒死病は悪い空気で伝染する」「種痘(牛痘接種)をすると牛になる」「ハンセン病・肺病の家系(ハンセン病や肺結核は遺伝する)」を信じた人を笑えませんね。もちろん最近にもたとえば「エイズは蚊が媒介する」を信じる人がいるのですが) そういえば、昭和30年代には台湾からの貨物船でコレラ患者が出たため、積み荷のバナナが自衛隊によって火炎放射器で焼却処分、という“事件”があったそうです。
私もさあ食べようとバナナの皮をむいたら先の方が一部傷んでいて、母親に「そこはあぶないあぶない」と先を折り取られて、とても悲しかった思い出があります。でも「コレラになるよりマシ」と思って短くなったバナナを食べましたが、その折り取ったところを母親は「大人は大丈夫」とか言いながらぱくり。子どもだけかかるコレラって、ありましたっけ?
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「黄色いダイヤ」といえば、数の子だと思い込んでいました。先生とのジェネレイションギャップでしょうか(^^;)。
黄色い特別な「病人食」といえば、バナナの前はバターだった、でよろしいでしょうか? 戦前・戦中あたりの小説だと、病気の人にバターを見舞いに持っていく、もしくは薬の代わりにたべさせる…などの描写が結構あります。この時代、バターを何につけて食べさせたのか不思議に思っていました。パンはそんなに普及してないように思えて。。。
バナナとか、バターとかで病人が回復するなんて、日本人はつい最近までは本当に摂取エネルギーが少なかったんだなあと想像します。西洋人だと病人にはチキンスープ、肉ですよね。私は病気の時、肉を食べる気にはなれません(^^;)。
written by christmas / 2008.08.28 14:40
ヨーロッパに留学している日本人が、グループで一日中活動して本当にくたくたになって「ああ、もうお茶漬けさらさらくらいしか……」と思ったら、一緒のイギリス人(だったかな?)が「もう疲れて、バタ付きトーストとチーズくらいしか……」と言ったのにカルチャーギャップを感じた、というのをどこかで読んだ記憶があります。
ちなみに数の子は私の親父に言わせたら「あんなの戦前は子どもの弁当のおかずだった」そうです。「ソーラン節」に歌われるように、山ほどニシンが押しかけた時代の話なんでしょうね。
written by おかだ / 2008.08.28 19:55
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黄色い特別な「病人食」といえば、バナナの前はバターだった、でよろしいでしょうか? 戦前・戦中あたりの小説だと、病気の人にバターを見舞いに持っていく、もしくは薬の代わりにたべさせる…などの描写が結構あります。この時代、バターを何につけて食べさせたのか不思議に思っていました。パンはそんなに普及してないように思えて。。。
バナナとか、バターとかで病人が回復するなんて、日本人はつい最近までは本当に摂取エネルギーが少なかったんだなあと想像します。西洋人だと病人にはチキンスープ、肉ですよね。私は病気の時、肉を食べる気にはなれません(^^;)。
ちなみに数の子は私の親父に言わせたら「あんなの戦前は子どもの弁当のおかずだった」そうです。「ソーラン節」に歌われるように、山ほどニシンが押しかけた時代の話なんでしょうね。
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