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2008.07.04 21:22 |  診療  |  仕事 / 職場  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 2

ベッドの差配 

 こんな商売をやっていると、ときどき不思議な人に出会います。たとえば、「○○病院にはコネがあるから、いつでも入院できるように紹介してあげる」と豪語する人。

 「へー」と私は思います。だって私の勤務する病院では、入院は入院判定会議で決定されていて、そんな「入院を決定する独裁者」なんて人は(院外どころか院内にも)いないのですから。

 私立病院でそこの理事長を“操縦”できるくらいの“権力者”だったら、あり得るかもしれない話でしょうが……深く聞くと、その人が言うコネとは「そこを退職した元婦長」だったりします。それって単に「知り合いが勤務している(していた)病院」というだけで、入院判定に決定的な影響力を行使できる保障は一切ないということではありません? もちろんベッドががらがらに空いているのなら(入院しなければならない状態なら)すぐ入院できるでしょうが、その場合には最初からコネを使う必要もありません。


 ……もしも病院から離れた人が外から「この人は退院させなさい」「この人は病棟を移しなさい」「この人は退院させなさい」と、院内に絶大の権力を振るっているとしたら、それはある意味アブナイ病院です。少なくとも私はそんなところに自分だったら入院したくないし、自分の受け持ち患者さんを紹介したくありません。だって、「外部の人間が好き放題に内部の動きを左右する」状態の病院は、内部の人間はきわめて働きにくい環境でゆとりがなく、医療レベルはダウンしているはずですから。厚生労働省が好き放題に左右する日本の医療界が、現場の人間にはどんどん働きにくい環境になっていることからの類推ですが。


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