先日受付から「○○大学の××、と名乗る方からお電話ですが……」と内線が。たしかに「○○大学」は私の出身校ですが、大学から私個人に用があるわけありませんし、卒業生ならそうわかるように名乗るはず。そもそも××という名前に心当たりもありません。「さて、心当たりはありませんが……」「なんだか営業マンのような雰囲気の話しぶりです」「ま、今はヒマだし、つないでください」
で、出てきた相手がたたみかけるように「実は先生の税金対策で……」
「○○大学」はどこに行ったんでしょうねえ? ちっとも面白くないのですぐに電話を切りました。
以前には「○○大学の事務」と名乗る人から電話がありました。用件を聞くと「住所と電話番号を知りたい」。たしかに同窓会名簿に私の住所や電話番号は載せていませんが、大学にはちゃんと届けてあります。いや、名簿を業者から買ったのは良いけれどそのままでは使い物にならないからデータを補完しようとしているのが、モロバレです。
このへんはまだかわいい方です。私が本気で腹が立つのは、当直の夜に患者を騙って電話をしてくる営業マン。特に知っている名前だと「何かあったのか」と心配して電話をつないでもらうと「先生にお得なお話が……」
仕事中のこちらの時間を無駄にし、本当の患者さんからの電話を話し中で妨害するとは許せません。業務妨害で告発したいとさえ思いますが、法的には可能なのかなあ? 相手の会社の名前や連絡先を聞き出してから警察に連絡する手は、あり?
ほかにも、患者の家族、地元の病院の医師、友人……実にいろんな人になりすまして、とにかくこちらに電話をつながせようとします。病院もそういった電話に慣れて明らかに怪しいのははじいてしまいますから、電話をとにかくドクターにつながせようと様々な工夫をするわけです。
話の内容は、節税対策のマンションが主ですが、金や大豆(だったか小豆)の取引ってのもありましたっけ。先物相場、というんですか? そんなに儲かってお得なのなら、ご自分でおやりになったらいいのにね。
結局「どんな嘘をついても、電話さえつながれば、あとは自分の話術でなんとでもなる」と思っているのかもしれませんが、話術の前に大事なことを忘れてはいませんか? 信頼感です。電話をつながせるために平気で嘘をつく人は、他のことでも平気で嘘をつくでしょう。たとえばそれは肝心の「お得です」の「お得の中身(有無)」に関することかもしれません。ですから「嘘で始まった商売関係」を私は深める気にはならないのです。悪しからず。
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