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2008.06.25 07:11 |  診療  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 4

管理職

 マクドナルド訴訟から「名ばかり管理職」という言葉が広まっています。会社から「お前は管理職だから、管理職手当のかわりに残業手当はなしね。休日出勤は当然ね。労働組合からも脱退よ。じゃあ、昇進おめでとう」と言われ、ぼろぼろになるまでこき使われてその見返りが一切なく、昇進とともに傷心も得た人たちが「管理職と言うのなら管理職らしく扱ってくれよ」と言っているわけです。
 管理職の要件は、金・もの・人・時間を自分の権限で自由に「管理」できるかどうか、だと私は思っています。中間管理職はその権限が小さいし上級管理職は大きいわけ。
 ということは、職権で使える予算とか人事の繰りとか部下や自分の労働時間の差配ができない人は、いかに肩書きに「○長」とあっても、それは実態は「管理職」ではないと言えるでしょう。むしろ「管理されている人」です。だって何も管理して(できて)いないのですから。


 医者はそれ自体が管理職、と私は研修医の時に仕込まれました。当時はパターナリズム全盛で、「医者が命令系統のトップ」であることが当然であり、たとえ研修医であっても上級医がそばにいなければその現場を医師法と慣習によって「管理」することが求められていたのです。私も研修医になって数日(だったと記憶しています)で受け持ち患者さんが急変し、指導医より早く病院に駆けつけたために看護婦さんたちに「指示」を求められ、逆にベテランの看護婦さんにアドバイスをしてもらいながら指導医が来るまでなんとか保たしたことがありますが、あのとき私が「管理職」だったかと問われたら返事は明らかに「ノー」でしょう。
 チーム医療の世界でも、医師は意識としては管理職であった方が良いとは思います。ただし、「医療の専門家」が「チーム管理の専門家」である保証はありませんから、とりあえず医師の役割は「管理する役」ではなくて「責任を取る役」としてかな。ということはやっぱり医者は「名ばかり管理職」なのかしら。

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