個人的な「(自分の現在の状態ではなくて)自分の病気について詳しいことを知りたい」はつまり「病気についてのまなび(教育)」と一般化できますが、ではその一般人に対する学び・教育は、どこでやるのが適当でしょうか? 需要(患者)が供給(医療専門職)と出会える場所=病院、と答える人が多いだろうと私は予想します。ただ、私はそれに賛成しません。もちろん、教える知識をたっぷり持った医療専門職が病院に集まっていることは私も承知しています。それでも敢えて聞きます。病院は教育の場として適当ですか? あそこは「治療」の場ではありませんか?
交通教育はどこでやるのが適当でしょうか。交通事故がよく起きる道路の上? いえいえ、そうではないでしょう。実際に使っている道路上に人が群れてああだこうだとやられたらそこを通行する人や車には迷惑です。それよりも、運転シミュレーターや運転の実習ができるコース設備がある免許センターとか自動車教習所を私はまず思いつきます。それはそこが人を集めて「教育」をするのにふさわしくあつらえられた場所だからです。さらに、実習はなしで座学だけで良いならふつうの学校も良いでしょう。中学・高校のうちに正しい交通教育を受けさせていたら(たとえば車のことだけではなくて、標識の読み方とか、自転車は軽車両だから道路の左端を通行・酔っ払い運転も駄目、なんてこともきちんとたたき込んでいたら)交通違反と事故は減少する可能性があります(で、事故の減少が交通教育の一つの目的ですよね)。別に生徒や学生を道路上で引きずり回す必要はありません。
もう一回聞きます。普通の人が病気について学ぶのにふさわしい「場所」は、どこでしょう? ついでに追加質問。誰がその教育に当たるのが適当でしょうか。治療に適任の人が教育にも適しているという保障はありませんよ。
そうそう、マスコミも患者教育に一役買う気はないでしょうか。「医者はもっと患者を教育するべきだ」と言うだけで“お仕事”を済ませた気にならずに、お得意の“啓発活動”を具体的に展開する気はありませんか?
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