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< 自由と平等  | メイン | 死語(30)ナースキャップ  >
1)先発品から後発品に変更したらてきめん効き目がなかったことが数回ある。
2)採用したらあっさり製造中止になった経験が何回もある。(もちろん先発品が製造中止になった経験も持っていますが、それは市販後に重大な副作用がわかったとか「わかる理由」がくっついていました。後発品の場合、他のメーカーが発売していてもそのメーカーだけ突然中止、ということがけっこうありました)
3)MRからの迅速な薬剤情報(特に副作用情報)が期待できない。
4)(後発品が先発品と同等だとしても)医療行為の自由度が高まるわけではない。
5)大規模臨床試験が行われていない(薬が効くというエビデンスがない)。

 特に1)が、好まない理由としての比重が私にとっては大きいものです。安物買いで銭は節約できても他の大切なものを失うのでは本末転倒ですから。(もちろん「薬の効果より銭が大切」という主張が存在することは認めます。日本には言論の自由があるのですから)
 2)と3)はメーカーに対する信頼度を高める役に立ちません。薬の場合、そのモノと同時にそれに付随する情報がきわめて大切と私は考えています。その大切なものを省くことでコストカットして製品がお安いです、と言われてもねえ……
 4)は私個人の好みです。何かあったときの選択肢が多い方が患者の命を救う(あるいはQOLを上げる)役に立つと私は信じています(選択肢がなかったら一本道を進むしかありません)。で、後発品の方が先発品より優れているというのなら意味のある選択肢の一つになり得ますが、そうでないのだったら、その選択がどうのこうのと考えたり書類を書いたりすることは患者の命を救うのに役に立たないことでエネルギーと時間と私の残り少ない脳細胞を消費させられることです。そんなのは私は好みません。私は書類仕事よりは患者の命を救う方が好きです。


※添加物の違いによるアレルギー発症リスクについては、先発品と後発品は条件はイーブンだと思うので、そのことはここでは上げません。ただ、せっかく先発品で問題なかった人が後発品に変えたらその特有の添加物に対するアナフィラキシーショックを起して死んだ、というケースがもし出現したら、そのことについて誰がどのように責任を取るのかは、非常に興味があります。
 また、1)で致命的な(あるいは後遺症が残るような)不都合(急に血圧や血糖が上がって倒れる、など)は幸い私の場合は経験せずにすみましたが、もしそんなことが生じた場合「後発品を使うべきだ」と主張している人はそのことに対して責任を取る覚悟を持っているのでしょうか?(医者が「この薬を出そう。その結果については責任を持とう」と思っているところに脇から口を出して別の薬に変えさせてそれで不利益が生じたら「おれ、知らないもんね」と逃げるつもりの人間のことばに、重みはありませんぜ)
 忘れている人が多いと思いますが、薬は基本的に薄められた毒です。食い物でさえ食べ過ぎたりバランスを失していたら不健康になります。まして薬物です。へらへら笑いながら使えるような代物ではありません。


 今でこそ日本はオートバイに関しては“大国"ですが、かつてはその正反対だった時期があります。
 たとえば「陸王」というでかいオートバイが国内を走っていた時代が戦前から戦後にかけてあるのですが、それはハーレー・ダビッドソンのコピー、もとい、契約に基づいた正規のライセンス生産オートバイでした。作っていたのはなんと三共(現在の第一三共)製薬の発動機部門。
 で、正規のライセンス生産ですから「ハーレー・ダビッドソンと陸王は全く同じだ」と主張して良いでしょうか? 設計図も部品の材質も同じ(はず)です。ですからできあがるのは「同じバイク」のはずですが……同じ工場で生産される大量生産品であってさえ、品質にはある程度のばらつきがあります。(何かを買った後で「あ、今回は“外れ"だった」とつぶやいた経験を持っていませんか?) まして、工場どころかメーカーも国も違う場合、「設計図が同じならできあがりの製品が全く同じはず」と現物を見もせずに主張する人は、技術も工学もわかっていないか、よほど楽天的な人か、どちらかでしょう。図面のコピーは簡単ですが、製造上のノウハウはそう簡単に伝達できるものではないのですから。
 まして、正規のライセンスを得ないで勝手にコピーして作ったバイクがどんな性能だったか、詳しく述べる必要はないでしょう。もちろん黙ってそこに置いておけば、一見そっくりです。だけど走らせれば、特にマシンの限界ぎりぎりを攻めてみれば、その走行性能の限界の高さ(低さ)はすぐわかりますし、しばらく走らせていれば耐久性も露呈します。それとも、日本のバイクをコピーして作っている某国の製品が、たとえばレースをしたらホンダやヤマハと対等に戦い続けることができると思います?

 バイクの“戦場"がサーキットだとしたら、薬の場合は臨床現場です。さて、「“設計図"が同じだから、できあがった製品もオリジナルとまったく同じだ」とどなたかが盛んに主張しているお薬ですが、ちゃんと臨床場面で対等の戦いをしているのでしょうか? エビデンスがあります? それとも現在行われているのはそのエビデンスを得るための日本全体を舞台とする壮大な人体実験ですか?

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こんにちは。
バターの話を検索していたら、ここに行き着きました。
そしてジェネリックの話に気づきました。
私は勤務医で強制的にジェネリックを使わされていますが(病院が厚労省の圧力でジェネリックを採用するため)、ジェネリックに変えて、困った副作用が頻発したことがあります。
結局、元の先発品に戻った薬がいくつかあります。
問題なく、値段が安いだけのジェネリックもあります。
値段は安いけれど、効果も半分のジェネリックもあります。
厚労省はかなり強くジェネリックを推進していますが、良いジェネリックがどれか分かるまでは、人体実験もどきだと感じます。

ジェネリックが全て、先発品と同等の効果があり、同じ程度の副作用を持つというのは、ちょっと考えれば、そんなことはありえないことが分かります。

そして、実際に、違います。
written by バター / 2008.06.04 23:45
 やはりそうですよねえ。こういったデータをどこかに集積できないものかなあ。「こんなこともあった」「こんなこともあった」と言っているだけではただの個別例でしかなくて、エビデンスにはなりませんから。

 しかし、現在の厚労省に、科学的・論理的な話を求めても、無理なのかも、と思います。「人体実験」が一段落つくまで、今の流れはどうしようもないのでしょう。
written by おかだ / 2008.06.05 19:15

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