昨日書いた記事とそれにいただいたコメントからの派生です。
「オブラートにくるむ」は、私が学ぶべき言語的テクニックの一つなのですが、「オブラート」そのものを最近はあまり見なくなりました。薬局に行けばまだ売っているとは思いますが、かつては各家庭に常備されているものでした。目的はもちろん苦い粉薬をくるんで飲み込むため。
粉薬を味わわずに飲むにはテクニックが必要で、まず水を少量口に入れてそこに粉薬を投入して浮かべそこにさらに水を追加して水で粉の塊をくるむようにしてそこで一気にごっくん。ところが、最初の水が足りないと舌や頬の粘膜に粉が貼りつくし、追加の水を入れた後ぐずぐずしていると粉の塊が砕けて口の中全体に粉混じりの水が行き渡ってしまう。それがオブラートを用いたらそのまま口に放り込んで水がオブラートになじんだのを見計らって飲み込めばよい、とずいぶん楽ではあるのです(もちろんいつまでも飲み込まずに時間をかけていたらオブラートが破れて“悲劇”が口内で生じますが)。なぜわざわざこういった“当たり前”のことをここに書いているかと言えば、私自身がすっかり忘れていたからです。
そういえば「薬を飲むためのゼリー」をこの前ドラッグストアで見かけました。オブラートのようにゼリーで粉末をくるんで飲み込むのでしょう。文明の進歩はまことにありがたいものですね。ただ、最近の子ども用の粉薬はほとんどそれ自体が甘いのですからわざわざオブラートやゼリーにくるむ必要があるのかなあ。
固定リンク
|
コメント (4)
|
トラックバック (0)