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2008.05.08 18:35 |  医療制度 / 行政  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 2

地面の消毒 

 鳥インフルエンザ対策として、養鶏場に県が消石灰を配っている、というニュースがありました。鶏舎の出入り口に撒いておくのだそうです。
 私は二つ疑問を持ちます。
1)消石灰で鳥インフルエンザウイルス(現在問題になっているH5N1ウイルス)は不活化されるのか。
2)消石灰を撒くことで鳥インフルエンザの流行が阻止できるのか。

 疑問を持つだけでは話が進みませんから、1)が真である(鳥インフルエンザウイルスは消石灰で不活化される)としましょう。しかし1)が真だとしても、それで自動的に2)が真になるわけではありません。どんなに効果的な方法でも、感染予防のためには“それ”が感染経路を断つところに配置されなければ効果を発揮できません。で、鳥インフルエンザは鶏舎に地面経由で持ち込まれる、と県は思っているわけですね。だから地面を消毒するわけ。
 ……えっと……これで良いのかなあ。

 何年前のニュースでしたか、日本に入ったSARS患者が通過した経路を、何日かあとになって長靴と白衣姿の職員が消毒液を撒いて歩いている姿をTVで放送していたのを思い出します。ウイルスが飛び散って数日後の地面を消毒したらSARSの流行が阻止できるとは知らなかったので、私は「をを、勉強になるなあ」と思わずつぶやきましたが、でも、地面に撒かれた消毒薬が試験管やシャーレの中と同様の効果を示すとは私にはどうしても思えないのです。

 ……ちょっと疑い深すぎます?

 もちろん、絶対的によい方法でなくても相対的によい方法なら、やらないよりはやった方が良いとは思います。だけど、無意味なあるいは効果が期待できない(期待できるというエビデンスを欠いた)行動をたとえばマスコミ向けに(あるいは「何もやらないのか」とうるさく言う人を黙らせるために)ただポーズをつけるために行うのは、効果がなく無駄な努力を人に強い、さらに「何かやったからこれで安心」と思わせてしまう点で、かえって逆効果ではないか、と思うのです。

 ……ちょっと心配しすぎです?


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