2002年(平成14年)の厚生労働省「患者調査」では、継続的に医療をうけている人でトップは高血圧の698万5千人、2位の糖尿病が228万4千人、3位の脳卒中が137万4千人だそうです。私の実感ではもっと多い数字が出てもよいように思いますが、「継続的に医療」を受けていない人も多いということなのかもしれません。厚生労働省としてはもっと「患者数」を減らして医療費を削減したいところでしょうけれど、この数の多さには頭が痛いことでしょう。
そうそう、高血圧の患者数を減少させるのに、実は簡単な手段があります。「高血圧」の定義を、緩くすればいいのです。そうですね、たとえば「治療が必要な高血圧とは収縮期血圧200mmHg以上のことをいう」などと帳簿上で数字をいじるだけで、面白いように“患者数”を減少させることができますよ。ただの書類上の「線引き」ですからお役人は得意なんじゃないかなぁ。
余談その1:もちろん、血圧が高いよりは適正範囲にある方が人の寿命が長い(あるいは病気が少なくなる)のは統計的事実のようです。ただ、人は血圧だけで生きているわけではありません。遺伝因子や環境因子によって“その個人にとっての血圧の適正範囲”は、実は各個人ごとに異なっている、なんてことはないんでしょうかねえ? 極論を言うなら、たとえば杉花粉症の人にとって、ある季節だけは血圧が高い方がよい、なんてこともないのでしょうか? 十把一絡げに「たった一つの数字が真実」と人間を一つの集団としてだけ扱う態度には、私は危惧を覚えます。(財政上の理由で健康に関する数字をいじくるのは、論外ですけど)
余談その2:2006年時点で糖尿病と予備軍を合わせると1870万人、という数字もあります(厚労省の2006年国民健康栄養調査)
するってえと、なんですか、4年の差に目をつぶって引き算をしたら、1600万人くらいの糖尿病またはその予備軍の人はまったく医療とは無関係に生きている、ってえことで?
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