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2008.04.21 06:56 |  医療制度 / 行政  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 1

列島崩壊

 日本列島改造論が華々しく打ち出されたのは、たしか私が高校生の時(ああ、もう30年以上前なんですねえ、と遠い目)、日本中を高速道路と新幹線で結んで地方と都会の格差を解消し日本中をバランスよく発展させる、というものだったと記憶しています。
 だけどねえ、道路ができて実際には何が起きたでしょう。トンネルや道や鉄道ができたら「人が来る」と思ったら、それは同時に「人が去る」ルートでもあったのです。そして大金をかけて日本中に建設された交通アクセスは、田舎から都会に人を運ぶのに(それとあとはゴールデンウイークとお正月には「故郷」に向かう人が渋滞を作るために)使われるものでした。ちょうどあの頃「医科大学がない県を解消する」運動も起きましたが、そのことは以前書きましたのでここでは省略します。結局「格差」は解消するどころか拡大されたのです。

 医療崩壊とは、「医療人が不誠実な行動を取ること」ではなくて「医療システムの崩壊」のことですが、実は「医療システム“だけ”の崩壊」ではありません。日本の様々なシステムが崩壊している中での一つの現れ、それが「医療崩壊」なのです。つまりは、(大げさに表現するなら)列島崩壊が進行している、と私は現状を捉えています。したがって「医療崩壊」に対する“処方箋”を「医療に限定したもの」にしたなら、それはただの“対症療法”にしかなりません。
 で、“処方箋”を作るためには“原因”を上げる必要がありますが、列島崩壊の原因はとりあえず列島改造までは遡れるのではないかと私は現在考えています。(実際にはそこからさらに過去に遡ることはできるのでしょうが、私の記憶が届かないので残念ながらあきらめます) “現在”だけを見て右往左往してとりあえずの対症療法をするよりも、迂遠なようでも過去に遡って原因療法をした方が未来は明るくなるとは思うのですが、こういう面倒くさい考え方は人気がないのが残念です。


※今の道路族の主張は、結局角栄さんの主張の変奏曲のように私には見えます。だけど、それが日本に何をもたらしたのか/これから何をもたらすのか、きちんと過去から検証している人はどのくらいいますか?



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