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2008.04.20 07:42 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  映画 / 音楽 / 読書  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 1

ッシュ

 朝鮮戦争時の移動野戦病院を舞台に、戦争の不条理さとばかばかしさを外科医たちのハチャメチャな行動を通じて描いたのは『M★A★S★H』です。小説も佳品でしたが、高校の時に見た映画は私には強烈でした。特にドナルド・サザーランドが、大げさにせずに感情表現を押さえた演技でハチャメチャさを表現しているのには、頭をがつんとやられた気分でしたっけ。

 で、昨夜聞いた話は、MASHではなくて「NASH」(非アルコール性脂肪肝炎(Non-Alcoholic Steatohepatitis)です。酒を飲まないのに脂肪肝になる人の中にはこのNASHと呼ばれる怖い病気が混じっていて、その一部が肝硬変になってしまうのだそうです。そういえば私も、一時体をこわして一ヶ月安静にしていたらそれだけでしっかり脂肪肝になってしまったことがありましたっけ。これは体を動かしたら消えて再発はしていませんけれど、酒を飲まないからと言って安心しているわけにもいかないようです。内科医が日常的にお目にかかる“普通の病気”でも軽視せずに注意を払うべきものが混じっていることを忘れてはならないのですね。

 お勉強の後はそのまま宴会に移行です。若い人は卒業したてから、上は……上は……私が最年長。……むうう。いつのまにこんな年になってしまったのやら。なりたくてなったわけではないんですけどねえ。
 いろいろな話を聞くことができました。ずっと昔、私が勤務していたときには医者が13人で、毎週の医局会は院長室の隣の応接室に集まってアットホームな雰囲気でやっていた田舎の病院が、今では医者30人の総合病院になっているというのには驚きました。別の病院の話では、使える常勤が足りなくて当直が今月は11回なんて話も聞かされました(その日は当直明けでその翌日(日曜)はまた朝から当直だと、彼はそそくさと帰っていきました)。年齢が私とそれほど変わらないのに、あれはしんどい。救急車もくる病院ですからねえ。(私も当直の数だけなら、田舎の小さな病院で一ヶ月に12〜13回なんて記録は持っていますが、あれは二十代のことでしたし期間限定だったからなんとかできたのであって、今あれをやれと言われたら心身が崩壊します)
 ずっと前に長期出張で行ったことのある病院が、様々な事情で病床を削減、定数を20にして医者も減員、もういっそのこと病床を19にして有床診療所に、と思ってもこれまた様々な事情でそれもかなわず、なんて話もありました。昔のことを思い出すと、なんだか辛くなります。その近くの地域では、町立診療所が平成の大合併で市立診療所になってしまって存続が危うい、という話も出ていました。

 昨日直接聞いた話を総合するなら、確実に医療システムは各地で崩壊しつつあることが再確認できました。それはつまりは、住民の生活の崩壊が現在進行形であることを意味しています。「自分の周囲はまだ大丈夫だから」と安心していて、良いのかな?

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