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2008.04.17 18:46 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  その他(医療関連)  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 3

ゼニの亡者

 某市の医者に対してその市の福祉事務所からこんな趣旨の通知が来たそうです。「1)生活保護者には後発品のみを処方するべし 2)ちゃんと後発品を出しているかどうか処方箋やカルテの内容チェックを行うぞ 3)生活保護者に対してなぜ後発品を使うかの説明は医者がちゃんとしろ」
 内容の前に、まず態度が気に入りません。1)で自分が「これを使え」と命令して、2)で脅しをかけておいて、で、3)でユーザーへの説明責任からは逃げるなんて、卑怯じゃない?(いいえ卑怯ではありません、無責任なだけです)
 ところで、この「命令」に法的根拠があるのかどうかは私は判断できません(生活保護法にそんな規定がありましたっけ?)。それとエビデンス……たとえば、後発品のみを使うことで経済状況が改善した健保組合や国の例、がありましたっけ?
 で、もし医者が先発品を使ったり生活保護者が“高い薬”を求めたら、訴えられるのかな? 「高い薬を使うとはけしからん」とか。

 法的な話はともかく、医療や福祉を「金」の視点からしか見られない人たちが制度設計や運用しているんだなあ、とつくづく思いました。アメリカのマネジドケア方式の健康保険会社が日本でもひそかに営業を始めていたみたい、と感じますが、医療や福祉は「医療費亡国論の信者(=ゼニの亡者)」のためのものなんでしょうかねえ。

 

※生活保護法には「必要最低限の保障」、日本国憲法には「最低限の生活」という文言がありますから、それがこの通知の公的な根拠なのでしょうが、ホンネ は……もちろんゼニでしょう。ただ「最低限」とは“法の精神”からは「最低それ以上でなければならない限界(つまりそれより“上であること”が重要)」と 上向きに解釈するべきでしょうが、ゼニの亡者は「皆、そのレベルに落とせばいいのだ」と下向きに解釈するようです。
 

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