川はおおむね、上流より下流が広くなります。もしも下流の流路を無理に狭くしたら、おそらくどこかの堤防が決壊するでしょう。それが自然の法則です。
病気は、急性期のあとには回復期そして慢性期、と経過を推移させます。その期間はおおむね後のほうが長くなります(壊れるのは早いが治るのには時間がかかる、も自然の法則です)。ということは、同じ病気での患者数は(途中で大量死が生じない限り)経過のあとになるほど増加することになります(小学校の算数です)。
では、回復期や慢性期の病院を整備せずにいたら(あるいは病床数を無理に絞ったら)、急性期病院に運び込まれた患者のその後の流れはどうなるでしょう。深く考えなくてもわかりますね。どこかに貯まり、そしてその圧力に負けて“堤防が決壊”するのです。
「救急崩壊」について、少しでも考えたことがある人にお願いです。「救急車」や「救急病院」にだけ注目しないで下さい。もちろん、その“部分”も重要ですが、その“下流”の整備もきちんとしなければ、結局どこかの“堤防が決壊”するだけなのです。
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