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 今回の芥川賞は川上未映子さん、直木賞は桜庭一樹さんに決まったそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080116i315.htm?from=main3
 私は純文学はあまり読まない、というか、「純文学とは何か」さえきちんと述べられないレベルの人間なのでこのニュース自体は「ふ~ん」で流してしまいますが、選考委員に関して気になることが二つあります。

1)「これはすぐれた作品だ。賞をやろう」と決める人は、もらう人よりは優れた作家なんですよね? もらう方としても、自分より劣った作品を発表している人間に褒められても嬉しくないでしょうし、賞の権威もそれではなくなってしまいます。ということは、選考委員はこの選考期間(半年間)の間に、受賞作より遙かに優れた作品を最低一つは発表しているはず。できたらそのリストも公表して欲しいなあ。それともただの読み巧者?

2)落選の理由として「本作はたしかに優れているが、次作の方がもっと期待できそう」などと述べる選考委員が時々登場します。これって、論理が腸捻転を起こしていませんか? 「今ここにある優れた作品」と「今は存在しないが将来登場するであろうもっと素晴らしい作品」とを比較して、「ほら、今ここにあるのはまだまだだ」と述べているのですから。「今ここにある作品をきちんと評価すること」にどうして全力を傾けないんでしょう?

 何にせよ、面白い作品を次々書いてくれれば、ただの本好きとしては文句はないんですけれど。

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2008.01.16 07:19 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  社会・歴史  |  おかだ  | 推薦数 : 2

お産の格差と分断統治

 連休中に読んでなんとなく気になっていた、「お産は市民7万円・市民以外22万円 自治体「脱公平」」というタイトルの記事です。
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200801120087.html
 大阪府泉佐野市の市立病院では今年4月から上記の扱いにすることにした、というのですが……市立病院には市民の税金が投入されているのですから、その分市民は安くしているのだ、という“理論武装”はできそうですが、もちろん“高く”払う側は納得できるわけがありません。
》岸和田市の出口修司副市長は「公立病院の経費は設置者の自治体がまかなうのが
》筋ではないか。岸和田市内の広域小児救急施設でも、地域外の患者に格差はつけ
》ていないのに」。
 これで“報復”として岸和田の小児救急が市民“以外”は割高、なんて言い出したら話がややこしくなりそうですが、健康保険制度を遵守する限りそれは無理ですね。

 地方自治体同士が“いがみ合って”いるのを見ると、私は歴史を思い出しました。
 かつて中国を支配した元は漢民族の上に色目人を置き、被支配層の漢人の恨みや怒りが直接モンゴル人へ向かわないようにしました。大英帝国も世界中の植民地で分断統治を実に巧妙に行なって、支配されている人々の恨みのエネルギーを現地で“消費”させることで直接自分たちに鉾先が向かわないようにしていました。
 不幸な人はついつい自分の手が届くところに“敵”を求めるものですが、それと同じような感じで地方自治体同士が争っている場合でしょうか? そのエネルギーを結集して向かうべき巨大な対象(たとえばああせいこうせいと言うお役所。そのお役所を使って何か好きなことをしようとしている人たち)を見逃してはいませんか?

 そうそう、「市民優遇」というと、ある公立病院に勤務していた頃に、そこの議員が偉そうにいろいろ病院内で振る舞っていたのを思い出しますが、これはまた別のお話。そのうちに、詳しく語りましょう。


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