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 「環境ホルモン」は正式には、(外因性)内分泌攪乱化学物質と呼ばれます。「環境にあるホルモン」ではなくて「環境にあってまるで生物に対するホルモンのような作用を示す化学物質」のことです。ホルモン剤の錠剤を砕いてそのへんにばらまいてもそれは「環境にばらまかれたホルモン剤」です。
 環境庁(当時)が1998年に「環境ホルモン67種類のリスト」を発表して、大騒ぎとなったのは私の記憶にしっかり残っていますが、では2005年(だったと思います。こちらは記憶があいまい)に環境省(当時……おっと、今も)がそのリストを“なかったこと”にしたのは皆さん、しっかり記憶に残っています? たしかに魚や貝がメスになる、なんて現象はありましたが(だからやたらと自然界に化学物質が存在する(人間によってばらまかれる)のはよろしくないことですが)、一時パニック的に心配された哺乳動物(つまりは人間様)に対して有害な作用がある、ということは証明されなかったわけです。パニックになっただけ損。もっと冷静に情報を集め研究をし対応策を考えたら良かったわけ。

 ところがこんどは「環境ホルモン」ではなくてもろに「環境中の薬物」のお話、本日の朝日新聞の一面トップです。
http://www.asahi.com/life/update/1222/TKY200712220248.html
(「環境にばらまかれたホルモン剤」の話はこちらで復活です)

 「だから水道水なんか飲むものじゃないと言っただろ」とどこかの大臣なら言いそうですが(何大臣でしたっけ?)、さて、こちらの方も「環境ホルモン」と同様わっと大騒ぎをするべきか、それともちょっと立ち止まって冷静に判断する余裕があるのか、どうなんでしょう。

 「水道水を飲んだら病気が治った」というのはあまり聞きませんから、とりあえず水道水中の薬物は有効濃度ではなさそうです。問題は、長期的な効果と多くの薬物による複合効果ですが、その効果があることがあることが分かってから対策を立てるのは手遅れですから、とりあえずできることはやっておきたいですね。
 まず思いつくのは、水処理。フィルターとか活性炭などによる処理です。つぎに思いつくのは病院や家庭からの排出抑制。放射性物質を含んだ水だったら、しばらくタンクに貯めて核種による半減期を見ながら排出する手が使えますが、化学物質の場合にはそれは無駄な手順ですし、そもそも量が半端ではありません。ならばもっと“上流”で規制をかけるとすると「薬物そのものの使用規制」を思いつきます。使わなければ排出されない、というわけ。あるいは「環境に帰るプラスチック」のように、環境に出たら自然に崩壊する(分子が破壊されて失活する)薬品の開発、なんて手もあるかな。ただしこれは不安定なので錠剤一つ一つに有効期限を印刷してもらわないといけませんね。

 ただ、記事の最後を見ると、「縦割り行政、頑張るぞ」という声が聞こえます。科学的で長期展望に基づいた総合的で有効な対策を望むのは、ちょっと難しそう。

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