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パスワード、顔写真、指紋、声紋、静脈のパターン、網膜……さまざまな個人認証の方法が現在用いられています。
病院でも個人認証は重要です。特に患者さんの個人認証に失敗すると、本来はしなくて良い採血やレントゲン撮影をしてしまったり、処方箋を取り違えたり、はては手術する場所を間違えてしまったり、というとんでもないことが起きます。そこでよく行なわれるのが「フルネームを呼ぶ」「ネームバンドを手首につける」という手法でしょう。
私が勤務する病院でも入院患者にはネームバンドが採用されています。もっとも現場では「顔を見たらわかる」とそのチェックを厳密には行なっていないのではないか、と思われるフシがあって、時々「取り違え」のエラーが起きています。そこで医療安全対策委員会は定期的に「ネームバンドを必ずチェックすること」と呼びかけます。
ところで私は、本来の業務の他に“副業”として「褥瘡対策委員会」の仕事もしています。そのため定期的に病院の全病棟をパトロールして、褥瘡を持つ患者さん全員の診察をします。現在はどの病棟も褥瘡持ちは0〜2人なのでそれほどの手間ではないんですけどね。で、ふと気づくと、私自身が「ネームバンドでの個人認証」を行なっていませんでした。あらららら。これはまずいなあ。ただ言い訳になりますが、「褥瘡による個人認証」を行なっているので、それで「取り違え」は皆無です(各個人、全部褥瘡の場所や形が違いますから)。「ネームバンドの確認」は「目的」ではなくて「手段」ですから、結果として「患者取り違え」が起きなければ「褥瘡の確認」を本人確認の「手段」としてはダメ?なんてことをほざいたら、現場の看護師さんや褥瘡対策委員会の委員たちは、笑い転げながら承認してくれましたが……やっぱり、ダメ?
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テレビドラマの「ER」だったか他のドラマだったかは忘れましたが、アメリカの病院で、退院患者が「自分は歩ける」というのに車椅子に乗せられて、玄関を出たら「はい、ここからは自分の足でどうぞ」と言われるシーンがありました。患者はあきれて言います。「病院の中で転んだら責任問題になるから車椅子に乗せたんだな」。
訴訟社会だから少しでも病院が訴えられるリスクを減らすための措置でしょうが、患者の機嫌を損ね車椅子を押す人を投入しなければならないわけで、あまり好ましい情景とは思えませんでした。たぶんそう感じているアメリカ人もいるから、ドラマでそのように描かれたのでしょうが。
ところで、日本の病院での「退院シーン」は、ドラマやニュースでは病院の玄関で白衣姿がずらりと並んで退院する人を見送る、となりますが、現実問題としてはせいぜい病棟で挨拶をしてエレベーターに乗る姿を見送る、が多いように思います。
ただ、そこで気になるのは、「病棟から歩いて出られる」ことと「自宅に無事に帰り着く」こととは別の問題、ということです。病棟は基本的に歩きやすいように造られています。しかし、自宅に帰る道中の多くは「バリアフリー」ではありません。たとえ途中がすべて平面でも、自宅の前に階段が数段、なんてこともよくあります。そもそも病院の駐車場で自家用車やタクシーに乗ろうとして、その座席に安全に座れるように、足を上げる練習をしてあります?(身を屈めたりお尻を持ち上げたり下げたりも必要ですよね) もしもふらっとしたとき、訓練を受けていない素人がバランスを崩した人を無理に乗せようとすると、自分の腰を痛めるか一緒に転けるかのどちらかになりそうです。
「おかだはそんな“練習”を患者にやらせているのか?」という質問が飛んできそうですが、答えは「イエス」です。退院決定前に、階段が歩けるか、車への乗降ができるか、くらいは確認します。「患者が病院の玄関から無事に出ること」ではなくて「家に無事に収まること」によって「自宅への退院」は完了する、と考えていますから。さすがに自宅まではついて行きませんけれどね。
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「幻のコーヒー」「幻の酒」……なんでその味を知っているの?
「幻滅」……現実に戻ること
「幻想」……そもそも「想い」に実体はない
「幻覚」……第六感や第七感があるような感じがする
「幻覚剤」……幻覚のなかで見つけた薬
「幻肢痛」……痛みは現実
「幻視」「幻聴」……それが「幻」であると確定できた根拠は?
「幻灯」……光っているような気がする
「変幻」……根性のない幻
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かつて私が受験勉強をしていた時代、受験生の「徹夜のための武器」は、ラジオとコーヒーでした。ただ私は、深夜まで勉強してもそれはダイレクトにテストの成績には結びつかない、とすぐにわかったので、眠たくなったらすぐに寝て早起きをして勉強を再開・テスト前に集中するのではなくてふだんから分散してやっておく、というやり方にしましたので「一夜漬けの恩恵」というのは結局知らずじまいです。
そのうち、カフェイン錠とか目覚ましのためのガムなんてものが売り出されました。たぶんそれを徹夜勉強のためのお伴として愛用した人も多くいるのではないでしょうか。
もうちょっと覚醒作用が強いものとして「覚醒剤」があります。現在は法律で取締の対象となっていますが、かつて(戦前〜戦後しばらく)はふつうの市販薬でした。当然その効能をいかして、日本軍でも覚醒剤は使われていました(日本帝国軍が“悪の巣窟”だったのではなくて、「市販薬」を使っただけです)。「麻薬」(wikipedia)には「ヒロポンや覚せい剤は戦時中の日本軍やドイツ軍で、恐怖心を麻痺させ戦闘意欲を高めるため前線の兵士や特攻機の乗組員へ配布される場合があり「突撃錠」として知られた。また疲労耐性を高め生産効率を上げるため軍事工場の従業員等にも配布された」とありますが、これも当然ありそうなことです。(私個人としては「軍事工場」よりは「軍需工場」の方がしっくりきますけど)
で、徹夜明けでへろへろの医者にヤクを与えたら、おめめぱっちり頭はしゃっきりになるか、という研究がありました。
「精神刺激薬で睡眠不足の医師の記憶・判断力向上」(MedicalTribune)
「モダフィニル」という、過度の眠気治療に使われる薬を、徹夜明けの医者に投与してみたら、プラセボに比較して「作業記憶と計画性の成績に優れ,衝動的な判断を下すことも少なく,さらに作業中の課題変更にも,より柔軟に対応していた。」そうです。ただし「精神運動作業能力については,両群間に有意差は見られなかった。」とも。
イギリスでも徹夜明けの医者をヤクで元気にしてこき使うのか、と一瞬思いましたが、こういった研究に徹夜明けの医者が被験者として参加できるということは、もう勤務からはフリーになっている、ということなんでしょうね(日本だったら、ふつうは仕事をしているはずですから)。
で、「精神刺激薬が精神をちゃんと刺激しました」という面白くもない結論ではあるのですが、私が知りたいのはもうちょっと先。「徹夜をしていない医者」と「徹夜をした医者」の比較と、それぞれに精神刺激薬(あるいはプラセボ)を投与した結果の比較、それを私は知りたくなっています。
そうだ、学生で「徹夜をする」「徹夜をしない」/「この薬を使う」「プラセボを使う」で、試験の結果がどう違うか、なんて研究もどなたかやってみられません? 「目を醒ましている」と「成績」がどのくらい関連しているのか、ちょっと興味がありますので。
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「【速報】介護老人保健施設 2012年度 介護報酬改定単価」(シルバー産業新聞)
── 引用開始 ──
⑤医療ニーズへの対応強化
入所者の医療ニーズに適切に対応する観点から、肺炎や尿路感染症などの疾病を発症した場合における施設内での対応について評価を行う
「所定疾患施設療養費」(新規) → 300単位/日
※算定要件
・肺炎、尿路感染症又は帯状疱疹について、投薬、検査、注射、処置等を行った場合
・同一の利用者について1月に1回を限度として算定する
・1回につき連続する7日間を限度として算定する
注)介護療養型老人保険施設において同様の加算を創設する
── 引用終り ──
(「スペース」とか「ー」とか内容に直接関係しない部分は省略しています)
これまで老健などで入所者が肺炎などになったら、施設が費用持ち出しで治療をするか、どこかの病院に紹介して入院治療か、でした。だけど、今年度から「肺炎」「尿路感染症」「帯状疱疹」だけについては、施設で治療をした場合にその実費くらいは払ってやろう、ということになったようです。もっとも、胸のレントゲンを撮って血液検査をして肺炎治療マニュアルに従って抗生物質を使用したら、あっというまに足が出る金額ではありますが。
不思議に思うのは一つ。「なんで、この3つの病名?(その根拠は?)」。
憂慮することも一つ。「これからは、施設の入所者が重症肺炎で救急車を呼んだら、『それは施設でまず治療をするべきだ』と言い出すお役人が登場するのではないか」。「重症度」ではなくて「病名」しか見ない人が絶対いると思うんですよね。杞憂だったらいいのですが。
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