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60歳代男性,上部消化管内視鏡検査で胃に3cm大の壁の平坦型不整があり,生検を施行したところGroup Vであったため,幽門側胃切除術を施行。
画像はHE染色で,表層の紫の濃い部分が癌です。
診断:Well differentiated adenocarcinoma (tub1)
胃壁は組織学的に以下のように分類されています。
M:粘膜層 (mucosa,表層の腺管部分)
MM:粘膜筋板 (muscularis mucosae,その直下のやや濃いピンクの部分)
SM:粘膜下組織 (submucosa,その下の淡いピンク色の部分)
MP:固有筋層 (muscularis propria,その下の濃いピンクの部分)
SS:漿膜下組織 (subserosa)
S:漿膜 (serosa)
となっています (SS以下はこの画像には含まれていません)。
癌はMP以下への浸潤の有無で早期癌と進行癌に分類されています。大きさやリンパ節転移の有無は問わないことになっています。
本例の場合,深達度はSMないしはMMまでであり,早期癌と判断しました。リンパ節転移はありませんでした。
M癌やSM癌,すなわち早期癌は,5年生存率が90%を越えています。一方進行癌と定義されるMP癌,SS癌ですと70%前後に低下します。
やはり早期に癌を見つけ,適切に処置することが大切と思います。
というわけで…初の内視鏡検査をどこでしてもらおうか,と迷っているこの頃です。
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