| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |

60歳代男性.S状結腸ポリープ15mm大に対し,内視鏡的粘膜切除術 (EMR:Endoscopic mucosal resection) を施行。臨床の先生は形状から大腸腺腫を予想されていました。
標本はHE染色です。向かって左側は概ね正常粘膜,向かって右側の腺管は紫がやや濃くなっているのが見えます。
右側の腺管の構造は,ややいびつな感じで,2から3個の腺管がくっついていたりするところもあります。
核を見てみると,左側は紫で腺管の基底部にはりついていますが,右側はややぎらついたような核で,基底部にはりつかずに,内腔に向かって登ってきています。
そして一部は核分裂のため,黒っぽく見えます。
診断:Well-differentiated adenocarcinoma (tub1)
すなわち高分化型腺癌です。
組織の一部だけでは,良性の腺腫と区別がつかないときもあります。そのため,腺管構造,細胞異型度,浸潤の有無など,さまざまな要素を加味した上で最終的に診断しています。
通常,癌組織を診断する場合,深達度,リンパ管浸潤,静脈浸潤,リンパ節転移,断端における癌細胞の有無などを観察します。
それらの重要性につきましては,皆様に今更お伝えすることはありませんが,EMRやポリペクトミーの場合,その手技上,深達度などが判別しにくくなることがあります。
早期癌と進行癌というのは,深達度で決定していますので,そこが少し曖昧になってしまうということです。
本症例の場合は,EMRで癌は表層に近い部位にあり,断端はほぼ正常粘膜でしたので,一般的にはこれ以上の処置を行いません。
早期に癌が発見されることが多くなり,また徐々にEMRの適応が広がり,進行癌の手術例が減ってきた印象です。
標本の中にはわかりにくいものもよく混ざっており,今後も悩みながら診断していくことになるのでしょう(泣)。
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
コメント
コメントはまだありません。コメントを書く