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歩行速度は高齢者の身体活動を知る上で重要である。
歩行速度の低下は、転倒や障害などのリスク予想因子とされてきたが、高齢者では歩行速度が遅いと、心血管死のリスクが3倍高いというコホート研究結果がBMJ2009で示された。
また、歩行速度の速い2群では心血管リスクに差がないことから、一定レベルの歩行速度があれば十分なようである。
心血管疾患や動脈硬化の発症には血管の炎症が深く関与しているが、運動などの身体活動で血中の炎症マーカーが減少するともされている。
こうしたことから、身体活動の低下や歩行速度の低下は血管の炎症を悪化させ、心血管死のリスクを上昇させている可能性がある。
BMJでの報告では心不全や末梢動脈疾患、高血圧や要尿病などの血管系危険因子の有病率は関係なかったようである。
一方で、がんによる死亡リスクには歩行速度は関係なかったようでもある。