ロハスメディカル
病院に置いてあるフリーペーパーです。
これがなかなか良い記事が書いてありまして。
患者さんたちに知ってもらいたいこと、患者さんたちが誤解しがちなことなどが詳しく解説されており、医療者側としても
「おお、このことを伝えてくれるんだ」
と嬉しくなります。
今月号は産婦人科医不足の話題でした。臨床研修必修化に伴い特定の科は志望者が激減しており、先日ニュースになった脳神経外科もそうですが、特に産婦人科は滅亡の危機にさらされています。
産婦人科は時間外勤務・当直勤務が最も過酷な科です。お産は昼も夜も常にありますので、お産をとる病院では必ずオンコール医(呼ばれたら出勤するために自宅待機する医師)か当直医がいます。しかも産婦人科は他の科よりも人員が少ないことが多く、基幹病院クラスでも3~5人、少ないところでは2人や果ては1人でこの仕事を全てまかなわなくてはなりません。
私が所属する外科も毎日当直医をおきますが、基幹病院で医師が10人以上いるため、1人あたり月に4~5回ですみます。しかしこれが産婦人科だと1人あたり7~8回はあたりまえ、ひどくなると月の半分とか、オンコールと当直が毎日交互とか、とんでもない勤務体制になってしまいます。さらに若い医師が減っているため、50代のベテラン医師がこういう過酷労働を強いられているのです。
・・・などなどといった内容はロハスメディカルに書いてあるのでこのくらいにして・・・みなさん是非病院で読んでみてくださいね。
産婦人科不足を救うためには、産婦人科医の給料を上げて、さらに産婦人科で訴訟になりやすい出産時のトラブルを保障する制度を作るしかないでしょう・・・
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救命救急の当直中です。
今日は落ち着いています。救急車も1件も来ていません。
昨日、日本外傷学会の入会通知が来ました。これで救急医学会、外傷学会の両方に入ったので、早速JATECの講習を申し込もうと思います。
救命救急当直で一番難しいのはやはり外傷だと思います。一瞬の判断の遅れで、手術のタイミングを逸してしまうようなことがあってはいけません。今まで独学でやってきましたが、ここらできちんとフローチャートに基づいた診断を身に付けておこうと思います。
うちの病院では、腹部外傷で外科で緊急手術になるのは年4,5件くらいです。私が今まで見たことがあるのは、脾破裂、腸間膜動脈破裂、小腸穿孔です。特に脾破裂の症例は、来院してから刻一刻とバイタルサインが悪化していく中、救命のベテラン医師の判断で即緊急手術となり、出血3000mL以上ありながら救命。1ヵ月後には徒歩で退院しました。その先生の判断力に感服しました。
私も緊急事態に冷静に対応できる外科医・救急医になりたいものです。それにはやはり勉強、そして経験ですね。
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今週はこんなスケジュールでした。
月曜日 午前:外来 午後:手術
火曜日 午前:外来 午後:カンファレンス
水曜日 午前:手術 午後:手術
木曜日 午前:手術 午後:手術
金曜日 午前:手術 午後:書類仕事
回診・包交は毎日朝9時に始まるので、今週は1回も参加できませんでした。 私、創傷処置にけっこう興味があって、SSI(surgical site infection)の発表をしたりいろいろやってるんですが、最近は術後の創処置に全く参加できていません・・・
研修医のときは、午前は上の先生が外来と手術でみんな不在だったので一人で包交を全部やっていて、たいへんだったけど楽しかったのですが、最近は逆に研修医の先生にまかせっきりになっています。
外来や手術がいっぱいあるのも嬉しいけど、回診・包交もやりたいな・・・
ところで最近は、術後の創処置にイソジンを塗ったり毎日ガーゼをとったりのせたりするのは全然流行っていないですよね。うちの病院も、2年前私が研修医だった頃は毎日イソジンを塗ってガーゼをのせていたのに、今は被覆剤を貼って毎日見るだけになっています。数年前まで常識だったことが今では非常識、いやかえって有害だと言われている。医療の進歩は凄いですね。
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初の専門外来でいきなり苦情を受けました。
2回の乳腺細胞診でclass3、class0と悪性の診断はつかず、授乳中ということもあって1~2ヶ月の経過観察→再検査という予定をご本人に説明したところ、数分後にご主人が入ってきて、「class0というのは失敗ではないか。検査の失敗で診断がつかなかったのに1~2ヶ月放っておくとはどういうことか。」のことでした。
・授乳中なので細胞診の確実性が薄れていること
・乳腺全体が硬く、細胞診が難しかったこと
・悪性だとしても早期なので1~2ヶ月の待機は可能であり、診断に確実を期すために授乳中断後に再検査を行うのがよいと考えていること
等を再度説明し、ご理解いただきました。
簡略に説明しようとしてかえって疑問を抱かせてしまったケースかと思います。病状説明は難しいものですね。
ところで
ご主人は、奥様から私の説明を伝え聞いて、納得がいかない部分があったから直接私に聞きにこられたわけです。そこでなぜ、
「失敗ではないか!おかしいではないか!どういうことだ!」
という口調になるのでしょう?
「この点がわからないので、私にも説明して欲しい。」
とおっしゃればよいのではないでしょうか。
前者だと私も驚いてしまう上に、今後この患者さんを診察するのが億劫になってしまうかもしれません。でも後者ならば、「ああ、私の説明が不十分だったのだな。反省しなくては。」と素直な気持ちで再度説明することができます。
昨今、マスコミの偏向報道によって医療者は悪者扱いされ、特に産婦人科や小児科は志望者が減って大ダメージを受けています。確かに一時代前は医者は神様という態度の医療が横行しており、患者側が不利益を被ることも多々あったと思います。しかし今の時代、ほとんどの医療者はそのような医療では患者さんは集まらず、自分の医療ができなくなることを認識しており、より対等な患者~医師関係が保てるように努力しています。
この「対等」というところが重要です。対等であるからこそ治療方針について互いに意見を出して話をすることができるわけです。患者側が上の立場に立って文句を言う関係では、医療者は自分の意見を言ったり患者さんのために試行錯誤することができなくなってしまい、かえって医療は悪くなるばかりです。
昔の医療者が上だったときと同様、今の「患者側が上」的な風潮は医療にとって良くないものだと思います。これを改善するために、われわれ医療者はどのように努力をしていけばよいのでしょうか。難しい問題です。
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