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2008.10.09 12:25 |  医療制度 / 行政  |  生活 / くらし  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 1

子供の誕生日

先日末っ娘の10歳の誕生日がありました。ちょうど私が北海道の地域医療を目指してこの地に来た年に生まれた子なので、年齢=地域医療歴という感じです。

家内がケーキを焼いて、それに子供らが勝手に飾りつけをして、みんなで食べます。時期的にイチゴないので、今回はフルーツ缶詰を使用しましたが、結構いけてました。

バースデーケーキ

 

ついでに家の犬も載せますね。久しぶりにトリミングして見られる姿になってます。

わんこ

10年間神様の守りの中にあり、順調に成長できたことについて感謝の祈りをささげました。

「イエス様、○○ちゃんが10年間、あなたの御手の中で守られ、順調に成長できたこと、本当にありがとうございます。また兄弟も仲良しで、優しい子供たちに育って本当に感謝します。これからの人生もどうか主が共にいて、導き、守ってください。そして皆から愛される人に成長できますようにお願いします。イエスキリストの御名をとおしてお祈りします。」

という感じで私がお祈りしました。祈っていてなんだか10年間が走馬灯のようにかけめぐりじ~んとなってしまいました。家内もそうだったようです。

もちろん人生ですから、山や谷があると思います。しかし、すごくつらいときでも主が共に歩んでくださっているということを考えるとき大きな慰めになります。

仕事の面では10年をすぎ、転換期のような感じです。色々とがんばってきましたが、個人的な努力ではどうにもならないことも多く、限界も感じます。

先日ある決心をして、副町長と色々と不満点を含めて話し合いました。つらい部分は少しわかってくれたようで、それ以後なんだか事務のスタッフなどが妙に気を遣っています。ちょっと気持ち悪いくらい。でもそれって根本的な解決ではないですよね。今後のこの診療所をどうやって維持していくか。私が提案したことはまだ副町長あずかりで、きっと町長までは届いていないでしょう。私の気持ちも固まっているのですが、なかなかすぐに前にすすみません。

もう少し待ってまた幹部とも話し合いたいと思います。時間も迫っているのであまり悠長なことも言っていられないのですが…。

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2008.09.18 07:18 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 2

遊具に潜む罠

雲梯で宙づり、小1重体=ヘルメット引っ掛かる-愛知

9月17日23時31分配信 時事通信

 

17日午後4時55分ごろ、愛知県豊田市広久手町の公園で、同市立小1年の女子児童(6つ)が雲梯(うんてい)で宙づりになっていると、女児の友人が通行人に助けを求めた。女児は近くにいた男性に救助されたが、意識不明の重体。
 県警豊田署は、雲梯の上に乗って遊んでいた女児が下りようとした際、かぶっていた自転車用ヘルメットが棒と棒の間に引っ掛かり、あごひもが首に掛かったまま、高さ140センチ余の地点で宙づりになったとみている。
 調べでは、女児の身長は約120センチ。棒と棒の間は約17.5センチだった。学校から帰宅後、友人3人と公園で遊んでいたという。 

********************************

またしてもこのような不幸な事故が起こってしまったことが残念で仕方がない。悔しい。お子さんがかわいそう。
日本の遊具の危険性が指摘されて久しい。ドイツでは1978年、米国では1981年に遊具の安全基準ができている。日本はどうかというと2002年にようやく安全基準ができた。
ということは、現在公園や学校に置かれている遊具のほとんどは安全基準が出来る前に作られたものである可能性が高いということだ。
事故が起こるたびに責任者探しが始まる。親が悪い、学校が悪い、自治体が悪い…。でもそんなことをしていても解決はつかない。
遊具があるのが悪いのですべての遊具を撤去しようと考える人もいるかもしれない。
これ以上不幸な事故が起きないように最低限まず行うべきは、現在の安全基準に照らしてすべての遊具をもう一度検証しなおすことだと思う。
私も昨年学校保健会で遊具の危険性について講演をした。校長先生方は熱心に聞いてくださり、その後町と交渉し、小学校のすべての遊具のチェックを業者にしてもらった。その結果危険な遊具がいくつかあり撤去している。
安全基準では
「すべての遊具の隙間は 9cm以下もしくは23cm以上でなければならない」という基準がある。
今回のうんていは17.5cmの隙間。基準から外れている。23cmあればおちるだけですんだかもしれないのに。
ちなみに、この基準は頭が挟まって大きな事故が起きないためである。身長120cmの子供の胴体や頭囲を基準にして作られているらしい。
あと以前ランドセルをしょったままうんていで遊んでいて落ちて挟まっておおけが(死亡?)したというケースもあったと思う。ランドセルをしょったり、ヘルメットをつけていたら遊具の基準が守られていても危ない場合もあるだろう。しかしこのことについても学校の授業などでしっかりと伝えたり、注意を喚起する立て札を立てるなどして、しっかりと対策をするべきだ。
そのほか子供は遊具から落ちるということを前提として、遊具の周り180cmは衝撃吸収のための緩衝が必要なこと、高さ75cm以上の遊具は2.7m以上の間隔をあけなければならないという決まりもあるようだ。また遊具の高さにより地面についての基準もある。
たとえば 高さが2mであれば、ウッドチップなら○○cmの厚さなど。基本的にはウッドチップ、細かい砂、軟らかいマットを地面にすべきで、土とかコンクリート、砂利はもちろんだめ。
このように様々な安全基準が決められているのに、現在の遊具はほとんどチェックがされていない。
なんとかこれ以上不幸な事故が起きないように医師としても地域に啓蒙して行く必要があると思っている。

http://www.playsafety.ne.jp/index2.htm

がとても参考になります。是非ご覧下さい。
今回事故にあわれたお子さんがなんとか回復してくれるよう心から祈っています。

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先日「地域医療を守る地方議員連盟」という北海道の地方議員さんがたの集まりが夕張であると聞き、行ってまいりました。時間を間違えて最後のほうしか聞けなかったのですが、白熱した議論があったと聞きました。地方議員さんは住民代表です。その方の声は行政に対してすごいプレッシャーになります。道東から参加されていた町議の方と懇親会でお話ししましたが、「なんだかしらないけどみんな議員に何か言われるのはいやみたいなんだよなあ~」とおっしゃっておりました。私の診療所の職員も役場職員もみんな議会対策にすごい時間を費やしていますし、議員さんの発言には非常にナーバスになっています。なんくせをつけてくる議員さんは困りますが、今回のような地域医療を守るために一生懸命がんばっておられる議員さんにはできるだけの協力をしたいですね。議員さん方もその持っている影響力をいいほうに発揮していただければ素晴らしいことが出来ると思います。がんばってください。

懇親会では有名ブロガーともお会いすることができました。村上先生は一緒に記念撮影をしてました。私は早眼に切り上げてしまったのですが、懇親会もすごいもりあがりでした。

 

 

あとついでに夕張ネタですが、レストラン「おーやま」というのが沼ノ沢駅の駅舎内にあります。帝国ホテルで腕をふるっておられたシェフが経営されているレストランです。以前からテレビでもよく紹介されていたので家族と一緒に行ってきました。

私はラムステーキ、子供はハンバーグ、家内は長いもハンバーグを注文。ラムは軟らかく、くせもなくおいしかったです。長いもハンバーグもハンバーグの上にたっぷり長いものっかっていてこれまたおいしそう。

あと別のお客さんが注文していた「びっくりエビフライ」はほんとにびっくり。すごい大きくてお皿からはみ出していました。値段はそれなりですが、一度食べてみたいなあ。

リピーターになりそうです。

おーやま

 右側が駅の待合室、左側がレストランです

オーヤマラム肉ステーキ

ラム肉ステーキです。大きくて安いのでコストパフォーマンスも優れています。

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2008.07.01 19:32 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 5

赤平市立病院の人気

昨日の北海道新聞の夕刊で赤平市立病院に初期研修医が殺到しているという記事がでていました。

第二の夕張としてかなり厳しい状態ながらなんとか再生に取り組んでいる赤平市立病院ですが、常勤医9人しかいないのに初期研修医を受け入れていて、それが大人気とのことです。2名の定員なのですが、全国から応募や問い合わせが殺到しているとのこと。

初期研修医の都市部への集中があるこの今、なぜ赤平市立病院なのか。

住民から必要とされているという喜びを研修医たちは感じているようです。また即戦力としての期待もあり、そこもうれしいようです。

少ない医師ですが、それぞれ専門家もおり、それなりの研修は出来るということでしょう。しっかりした研修ができないと、このネット社会ですからすぐ評判が悪くなって研修医からはそっぽを向かれます。

みんな正義感をもって赤平にやってきているようで、今の医学生も捨てたもんじゃないなあと感心しました。

初期研修が終わった後も是非北海道に残り北海道の地域医療のためにがんばってもらいたいと思います。

後期研修まで赤平というのはちょっと厳しいかもしれませんが、後期研修を終え、また赤平の常勤医として定着してくれるといいですね。

北海道の地域医療を再生するには若い力はどうしたって必要です。先の長い話しかもしれませんが、初期投資(お金だけでなく)を惜しまないようにがんばっていきたいところです。

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2008.05.09 21:28 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 3

夕張のニュース

昨日夕張医療センターのニュースが北海道内のニュースで流れていました。

夕張市の職員と職員の話し合いの様子が映っていました。ご存知の方も多いと思いますが、夕張医療センターは昨年夕張市が破綻したときに、一緒に破綻した夕張市立総合病院を村上先生が指定管理者として運営を引き継いだ「公設民営」の診療所です。村上先生は引き継ぐ際に、運営資金としてご自分で1億円の借金もされました。

診療所自体の運営は順調であるにもかかわらず、1年間の光熱費が5000万円を超え、そのせいで赤字になっているということでした。私の勤務する診療所は19床で、光熱費は年間1000万円です。夕張は19床の診療所+40床の老健施設ですが、もともと170床の老朽化した病院の建物を使っているのでどうしても効率が悪く、巨額な光熱費がかかってしまうようです。

そこで大家である夕張市に援助を要求しましたが、夕張市も財政再建団体で、自分勝手にお金は使えないようで、すったもんだしています。しかも夕張市は村上先生側に「もっと上手に運営しなさい」と説教までしてしまったようです。

だいたい公設民営ですから、「公」の部分があるはずですが、その部分を夕張市はまったく理解しようとしません。北海道庁も追加支援を検討しているとのことですが、最終的には国の判断ということになりそうで、なかなか先が見えない状況のようです。

以前このブログにも書いたかもしれませんが、公立病院には交付税というのが国から自体体に支給されます。夕張市も診療所になったとはいえ、170床分の普通交付税が5年間は支給されるはずです。単純計算では8000万円の普通交付税が夕張市の財布に入っているはずです。どうしてこのお金を医療のために使えないのでしょうか。

「交付税は自治体の裁量でどうにでも使えるもんだ」と役場関係者は主張しているようですが、私にはどうも納得ができません。病院があるからこその交付税ですから、それを病院のために使うことは当たり前ではないでしょうか。

経営感覚がなく、問題の多い自治体病院とは違います。給料も相当切り詰めて、夕張市の医療を維持するために一生懸命働いている夕張医療センターをこのまま見捨てていいものでしょうか。

夕張市は破綻する前からこの交付税を病院のためには使ってきませんでした。そして不良債務が膨らみ、夕張市が破綻したと同時に病院も破綻してしまったわけです。

まだ懲りていないところがすごい。というかそれだからこそ破綻したのか?とも考えられる。

このままでは村上先生は撤退するしかないとおっしゃっていました。撤退して引継ぐ医療法人があるかというとまずないでしょう。

それは国も、道も、そして夕張市だってわかっているはずです。このまま援助しないで夕張の医療が崩壊するのをだまって見ているわけはないと思うのですが。

北海道のほかの自治体のことを考えれば、5000万円で地域医療が維持できるなら安いもんだと思うのですが。

 

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2008.02.19 17:19 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 4

赤平その2

再生団体ぎりぎり回避? 赤平市08年度推計 連結実質赤字比率(02/19 08:05)

 【赤平】財政健全化計画の見直しを進めている赤平市は十八日、二○一三年度までの連結実質赤字比率の推計をまとめた。それによると、○八年度の同比率は39・4%で、財政再生団体移行の基準となる40%を下回る見通しとなった。

 市はこれまで、公立病院特例債の活用などで○八年度の同比率が50・3%まで下がると試算。40%以下にするためには約四億九千万円の収支改善が必要としていた。

 市は、市職労に提案している一般職員給与30%削減による収支改善額一億五千万円のほか、道から受ける約二十八億円の低利融資による金利負担軽減分を四千二百万円と見込んだ。

 さらに、公共事業の先送りで一億円を浮かし、特定目的基金などから一時的に二億円を取り崩すことで財源を確保するとした。

 ○九年度の連結実質赤字比率は27・7%、一○年度は25・6%で、一三年度で赤字は解消、約二億三千万円の黒字に転じるとした。

 また、赤字の大部分を占める病院会計は、人件費削減や拡充を進めている人工透析部門の収入増などで、新年度以降、六千万円から二億円程度の単年度黒字を見込んでいる。

*************************

またまた赤平話題ですみません。本日北海道新聞に以上のような記事が載っておりました。なんとか財政再生団体入りは免れそうな感じでまずは一安心でしょうか。それにしてもぎりぎりの数字ですね。なりふりかまわずあちこちを切り詰めてなんとかクリアできました。

気になるのは病院を黒字に計算しているところ。自治体病院の予算組みって、私も経験ありますが、勝手な患者数を並べてしっかり黒字になるように計算します。入院患者数とかもありえない数字が書いてあったりします。本当に大丈夫なんでしょうか。

経営改善についてはそういえば以前テレビでも透析を増やすと報道されていました。透析といっても今はそんなに黒字になるようなおいしい部門ではないですよね。20床に増やして、周辺の町からも集めるということでしょうか。収入も多いですが、材料費などの出費も相当出て行ってしまいます。本当にそれで2億円の黒字に転じることが出来るのでしょうか。そんな簡単なことならどこも苦労しないような気がするのですが。

総務省のアドバイザーのお話も病院のホームページに出ていましたが、今ひとつの内容でした。どうすればいいのかというアドバイスがあまり見られない内容でした。あのアドバイザーは大丈夫でしょうか?以前アドバイザーを勤められていた有名な長さんは厳しいことをおっしゃいますが、指摘がとても的確で役人は反論不可能でした。どのようにすべきかも思い切った案を提案されておりました。

赤平市は今までさんざん甘い見通しでこのような状況になっているのですから、大丈夫といわれても今ひとつ信用できない気がします。

 

 

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2008.02.18 18:37 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 5

赤平

最近北海道内では市立赤平総合病院のことが頻繁にニュースで取り上げられています。病院改革のモデルになるかということで注目されているようです。

総務省が提案した自治体病院経営のガイドラインを利用し、不良債務の返済期間を少し長くしてもらって、財政再生団体入りを免れ、その間に改革を進めていこうと考えているようです。

現在取り組んでいることは電気を消す、看護師の給料削減(20%くらい)だそうです。人口13000人の市に190床の総合病院。なんだか夕張を思い出してしまうのは私だけでしょうか。他からの情報では赤平市立病院には寝たきりで胃にチューブ(胃ろう)が入っている患者さんが一般病棟にたくさんいらっしゃると聞きました。介護施設が胃ろうの患者さんを受け入れてくれないためにどんどん市立病院にたまってしまったそうです。そんなに胃ろうをどんどん作ってしまうことの良し悪しはここでは論じませんが、それってやっぱり「総合病院」の仕事ではないですよね。新臨床研修制度のせいで医師が引き上げられて経営が悪化したと報じられていますが、果たしてそれだけなのでしょうか。これまた以前の夕張と重なります。

医師はまずこのような病院に好んで来ないでしょう。また看護師も給料削減されるなら普通は辞めてもうちょっとましな病院に移るでしょう。2年間で50人以上の看護師さんが辞めたとのことですが、ある意味当たり前の現象だと思います。残っているのは他に就職口がないか、地元の人か、ものすごく使命感の強い人かのいずれかでしょう。

以前見たテレビでは赤平市は病院を守るために町民の公共サービスも高くして、住民の負担を増やしていると報じられていました。市民と市長との話し合いで、病院に入院している100人の患者を守るために1万3000人に我慢しろと言うのか!とかみついていた市民がおりました。この怒りもある意味わからないでもないです。だいたい若い人はこの総合病院を利用しているのでしょうか。

診療所には絶対しないと市長は言っていますが、そんなに極端なことをしないでも、病院の規模を思い切って縮小し、あとは老健(今度医療強化型老健というのもできますね)にすれば済むことだと思うのですが。市長はなりふり構わずとにかく病院を残すの一点張り。この市長に任せていたら改革は実行できないような気がしますが。

改革の話し合いの内容は分からないので、外野が勝手なことは言えませんが、どのように改革をすれば再生できるのと考えているのでしょうか。

もう末期状態ですから、相当な思いきった策にでないと再生は難しいだろうと思います。特例債もただ借金を先延ばしにしているだけですから。

赤平の院長先生はテレビで見る限りすごくやさしそうな、誠実そうな先生です。あの雰囲気だときっと職員からの信頼もありそうだし、いっそのこと院長に主導権を渡して思い切った展開をしてみたらどうなのでしょうか。いずれにしてもいばらの道。院長先生が倒れないように祈るのみです。嫌になったら倒れる前にお辞めになるのも一つの考えだと思います。

 

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本日診療報酬改訂の全貌が明らかになりましたね。もともとほとんどアップのない中で各部署での診療報酬の取り合いみたいな感じですから、ほとんど期待はしていませんでした。

各分野で批判続出の今回の改訂。話題には事欠きません。

 いろいろな方がブログでもお書きになると思いますので私は有床診療所について少しだけ。

有床診療所では、48時間規制が撤廃され、有床診療所のベッドも病院と同じようにカウントされるようになりました。そこで今回の改訂では有床診療所の入院料が評価されるという噂がありました。どのようになるのかなあと思っていたのですが、ふたを開けると最悪の結果…。

有床診療所で入院中の患者さんが急変した時に医師が駆けつけることが出来るように体制を整えた場合は一人1日あたり15点(150円)が加算されるという有難い大判振舞い。

さらに医師が2名以上いる有床診療所でさらにプラス60点(600円)!

ちょっと待って下さい。今までは医師が2名いるだけで100点もらっていたのですよ。実質下がるということではないでしょうか。

たださえ低い有床診療所の入院基本料。これくらいのアップでは経営的にはまったく採算はあわないでしょう。

僻地ゆえ救急対応もできるように夜勤看護師を2名配置し、医師も宅直ではありますが、365日当直体制を敷いています。

自治体病院の再編とか言って診療所化を進めている割にはこれですから。まあ総務省と厚生労働省が話し合って物事を決めているとも思えませんのでこんなものなのでしょうか。

私の頭が悪いのでしょうか。厚生労働省の意図がちょっと理解できません。

これ以上いじめるのは止めて下さい。なんだか益々やる気がそがれていきますね~。

それでも、本日NHKの福祉ネットワークで大分県の姫島の診療所の話題を見て元気をもらいました。財政のことや医療体制のこととか色々と大変そうでしたが、所長の生き生きとした姿と地域住民との和気あいあいとした雰囲気を見てとても癒されました。離島という悪条件の中、色々と専門医を選べる都会の人より、姫島の島民のほうがなんだかとても不安をもたずに島で生活をしている。そして姫島村の村長が島の医療だけは絶対守るという強い意志を持って支えています。こんな診療所になれたなあと思いました。

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2008.02.08 15:26 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 7

小児科コンビニ化

昨日北海道版NHKのニュース「ほくほくテレビ」で病院、診療所の再編問題を特集していました。その中で取り上げられたのは名寄市立病院と士別市立病院の小児科の統合のことでした。名寄市立病院は道北ではもっとも充実した基幹病院で、医師不足とは無縁の病院のようです。一方士別市立病院は医師不足で苦しむ典型的な地域の病院。

今回の小児科の集約化は両病院の小児科医をすべて名寄市立病院に集めて、士別には日中の外来診療だけ出張に行くというもの。全部で7名の小児科医が集まることにより、小児科医の負担もかなり減ったと報告されておりました。

それでも小児科医が集まることにより24時間小児科医が診てくれるということになり、夜間などの小児救急患者はかなり増えたようです。年間1億円の増収になっているとのことですからすごい数の外来数↑と思われます(もちろん救急だけではなく入院基本料のアップの分も含まれるとおもうのですが)。

番組の中では小児科医の先生も自ら「コンビニ小児科」と「胸をはっている」と報告されておりました。

「小児科医が7名になることにより土日にフリーな日ができた」と小児科の先生も満足そうでした。

番組を見ていてとても小児科の先生が気の毒に思えました。7人で365日すべてカバーするということは、週1回の当直はもちろんで、土日も日直がそれなりの頻度で回ってくるわけです。しかも自称コンビニ小児科ですから住民も大喜びでコンビニ受診をしているようで、夜間も相当忙しいはずです。基幹病院でお産の立会いや未熟児の管理もあるだろうし、ハードな勤務であろうことは容易に想像つきます。

それでも「楽になってよかった」と…。完全に感覚がマヒ状態なのでしょう。最悪を経験するとちょっと楽になっただけでありがたいものです。でも土日フリーは一般人からすれば当たり前なことですよね。しかも完全に土日フリーになれるのはせいぜい月1回くらいなもんでしょう。それでも楽なってうれしいと…。

それに市や住民は甘えていていいのでしょうか。

神奈川県の藤沢市民病院は小児科13名でローテーションで夜勤、日勤をこなしていますが、それでも大変で、夜勤を増やさないとやっていけない状態。

私も以前8名の小児科がいる基幹病院で働いていましたが、決して楽ではありませんでした。

コンビニ受診で1億円増収になっても、医師が増えた分のコストは取り返せていないという院長のお話しもありました。

病院経営も大変なのでしょうが、7名にしたからにはその分のコストを回収するぞというふうにお考えにならないほうがよいかと思われます。

名寄の小児科の先生方が燃え尽きないことを祈ります。

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2008.01.11 22:05 |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 8

集約化?

釧路3病院 循環器内科医を集約へ 医師会、労災減員 市立に重点配置

(北海道新聞 01/11 08:17)

 【釧路】釧路市が四月から、釧路市医師会病院と釧路労災病院の循環器内科の専門医師を減員し、市立釧路総合病院に重点配置する調整をしていることが十日分かった。医師不足が深刻化する中、集約化で勤務医の負担軽減を目指す。

 市立病院の循環器内科医は昨年四月に五人いたが、札幌医大が派遣医を引き揚げたため現在二人。

 その二人も三月で退職するため、市を中心に循環器内科の再編を検討していた。

 再編案によると、循環器内科の専門医は四月以降、市立病院が四人、医師会病院は現在より二減の二人とする。労災病院は一人が退職する予定のため、三人からゼロとなる。

 市立病院に集約化するのは、循環器系の手術を担う心臓血管外科の専門医が最も多いため。医師減となる二病院は再編案を受け入れる方向で、労災病院は市立病院医師の出張による外来診療継続を希望している。

************************

今朝北海道新聞に釧路市の循環器内科の集約化に関しての記事がのっていました。みてびっくり

市立病院 5人→2人→0人になってしまうので、

医師会病院の2人と労災病院の4人のうち2人を市立病院にうつして4人体制という手厚い体制にして釧路市の循環器医療を守ろうとするもの。

これって本当に手厚いのでしょうか。「勤務医の負担軽減を目指す」って書いてありますが、????という感じ。私は循環器内科ではないのでよくわかりませんが、大丈夫なんでしょうか。釧路市は人口19万。市立病院は道東の基幹病院ということで、各地から患者さんが押し寄せてきている病院と聞きます。しかも循環器は緊急性の高い疾患が多いし、なかなか我々のような一般医では診られないということでどうしても早めに専門医に搬送ということになってしまいます。

私が住む地区は17万都市苫小牧のそば。周辺の町村からももちろん患者さんが集中しているので、釧路市周辺と状況は似ているかもしれません(釧路市はもっと周辺町村のカバー範囲がひろそうですが)。

苫小牧の循環器内科は市立病院と民間病院の2箇所でかわるがわる当番をしてくださっている。市立病院には3名、民間病院が7人くらいの循環器内科がいらっしゃる。うちのような僻地でも相当な数の患者さんを送っており、かなりの激務だろうと想像されます。

釧路市は果たして4人で365日カバーできるのでしょうか。医師会病院に2名残さないで市立病院を6名体制にはできないものでしょうか。なんだか地域医療崩壊前章のような雰囲気がしますが…。

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