2010.04.17 00:11 |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 5

とりあえずよかったです

羅臼「無医町」を回避…常勤医、当面の後任決まる

 羅臼町は12日、18日付で退職する町国保診療所の唯一の常勤医(54)の後任に、北広島病院の竹内実元理事長(74)を充てると発表した。6月末までの暫定措置で、常勤医不在による休診は当面、回避される。

 7月以降の診療体制について、脇紀美夫町長は複数の医師と接触していることを明らかにして、医師は確保できるとの見通しを示した。

 同町は、常勤医の退職が決まった3月下旬から、道や近隣の医療機関を中心として医師確保に乗り出した。その結果、出張医として昨年9月末から1週間、同診療所に在籍した経験を持つ竹内氏が3か月限定で応諾した。

 高血圧の薬を処方してもらうため、3か月に1回診療所に来ているという町内の無職男性(70)は、診療の継続を「本当にありがたい。ただ、将来的には常勤医を探してもらわないと困る」と話していた。

2010年4月13日  読売新聞)
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羅臼の常勤医ゼロというニュースは3月に北海道では結構大きく取り上げられていました。北海道新聞にはその他常勤医1名になってしまう可能性のある町立病院、診療所の名前が列挙されておりました。どこも知っているところだし、知っている先生もいたりして非常に複雑な心境でした。私の診療所も昨年常勤医ゼロの危機がありましたので本当に他人事ではありません。
羅臼の先生も2回ほどお会いしていますがとてもおだやかで使命感もあって素晴らしい先生でした。羅臼の人口規模、地理的条件などを含めて、あそこをずっと一人で切り盛りするのは本当に大変だったと思います。二人目の常勤医を色々と探していたはずですがここ1.5年くらい見つからなかったようですね。
町長も役場職員も町民も一生懸命に地域医療をみんなでつくっていこうという気持ちにあふれているような雰囲気もあっただけにとても残念に思いました。
その後どうなったか心配していたのですが上記のような記事を発見しました。とりあえず3ヶ月限定で医師が来てくれるということに。北広島病院は全国第一号の特別医療法人をとったり、経営には非常に気合が入っている病院です。竹内先生もかなりその筋では有名な先生です。最近は理事長を退いていてもう辞めたのかと思っていましたがここに来て復活ですね。それとも北広島病院とは関係なく個人的に行かれるのでしょうか。なんとなく社会医療法人狙いという可能性も見え隠れしますが理由はどうあれ来てくれることはありがたいことです。
その後7月以降は複数の医師との接触があり大丈夫とのこと。
いいことではありますが、ちょっとここはちょっとひどいんではないか。医師が来てくださるはもちろんありがたいわけですが、今回お辞めになる医師にあれだけ一人で頑張らせておいて!!と思ってしまう。こんなにすぐに次の先生を見つけることができるならもっと早く二人目を探してあげればこのような事態を避けることも出来たのではないか。本気で二人目を探していたのだろうか…と少し疑いたくなる。
いずれにしても全国的にもそうだが北海道の地域医療の状況はどんどん悪くなる一方。市立病院、道立病院クラスもかなり危ういところが多い。自治体の財政難も深刻。私の周辺の町立病院もかなり大変。もちろんうちの診療所も大変。
結局最後は自治医大出身の先生に無理やり僻地勤務を押し付ける。自治医大出身の先生はいやになって義務年限を過ぎたら地域医療から足を洗う。ここも悪循環。北海道庁自身に名案はない。というか道立病院自体危ない。
上手くいっているのは北海道家庭医療学センターくらいかな。ここはあちこちに支店を広げている。都会から僻地まで様々なフィールドで地域医療や家庭医療を学び実践できる。うらやましい限り。各診療所の質も高い。やはり自前で育てられる力がある医療機関は強いです。

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