あっという間の1年でしたね。結構誰が書いているか面がわれて、匿名性がなくなってきているもんで、なんとなく書きづらくなってしまった感じがあり、あまり更新も出来ませんでした。悪口も書けないし。
ちょうど1年前に診療所を退職した。しかし、なぜかまたその診療所で働いている。昨年退職したのは、近くの医療機関に移籍をして、その医療機関の力をかりて、この診療所の医師体制をしっかりさせ、地域医療の継続性を守る。そして、二つの医療機関にさらに広げて提携先をみつけて、北海道の医師不足の地域に診療援助にいく、研修医も育てるなど色々と頭の中は大きく膨らんでいたのに。現実は厳しかった。結局うちの町側から派遣の交渉を打ち切ってしまった。まさかの展開だった。そのため4月以降常勤医ゼロの可能性があり、3月末で病棟も閉鎖。
私は5月から診療所に復職し、なんとか町民が主役、町民が主体的にかかわっていく地域医療を作っていこうと思っていた。
病棟の再開については迷っていたが、5月に戻った段階ですでに12月までに大量の看護師が辞職するということを聞かされた。これでは病棟を早く再開してもまた看護師不足で再度閉鎖になってしまう可能性が高い。在宅中心で頑張っていくしかないと思った。しかし、町民の考え、町長の最終的な決断などで、結局病棟は再開予定となり、そのために看護師を集めるということに。私としてもこの僻地で病院までの距離が40キロ、在宅の意識が進んでいないこの地区で病棟がなくなることはここでは死ねないとイコールだと思っており、病棟再開に対しては賛成だったので、なんとか早めに病棟を再開するべく頑張っているところ。
ただ、このご時勢看護師さん集めは大変だ。12名の定員を目指して、募集開始。現在6名の新規採用が決まったが、まだ2名不足の状態。
なんとか来年5月からはじめたいと思っている。
町民はどうなったかというと、私が戻ってからというもの、すっかり安心してしまったのか、自主的な動きはあまりでていない。町民側から「集会、勉強会をするから来てください」という声がかかるのを期待して、こちらから積極的にアプローチをしなかった。そしたら結局町民側からのアプローチはなし。
痺れをきたして11月から各自治体などを回って町民との懇談会を開こうとしたが、新型インフルエンザの流行が始まって町側からもストップがかかった。
最近色々な町民と住民との懇談会、勉強会のことについて話してみたが、皆さん私が忙しくて疲弊していると思っているので、先生に忙しい思いをさせてはいけないと思っていたという答え。
そういうことは喜んで出かけていくから何かあったら声をかけてねと話したら、「そうだったんですか!」と喜んだ様子。
ああわかっていなかったのかなあと改めて思った。みなさん遠慮深く、つつましい町民だ。
年明けからは少し積極的に仕掛けていくつもり。町民の意識を変えていかないと地域医療の改革はできない。この1年町民は色々と苦労して、ある程度学習してくれたと私は信じたい。今がチャンス。
行政との対話は月1回は定期に行っている。町長か副町長が出席する。その場で色々と今後の方針などを話し合う。
どうも私たち医療スタッフと行政側の話の進め方が違うことがあり、少し不満も残る。町長からしてみると、診療所は行政の一部門にすぎず、診療所スタッフ(私を含め)は町長の意向でなんとでもなるというような雰囲気を感じることもある。
合併する前までは町立病院を持っていなかったので医療スタッフ集めに苦労をしてきた経験がないわけで、しょうがないなあと思いつつ、このままではよけい診療所職員の不満が高まるばかりだ。
そうではないということを分かってもらうように少し粘り強く話し合って、そうではないということを指導してゆく必要はあるだろう。行政側もこの1年色々と苦労をしたことは事実。これも今がチャンス。
町議会議員の先生方についてももう少し積極的に頑張ってほしい。地域医療を支える地方議員連盟のことを知っている議員さんってうちの町にはいるのだろうか。単なる圧力団体になっているフシがある。医師派遣の交渉を打ち切る決断を町長がした際に反対をした議員が一人もいなかったというのは驚くべきことだと思う。今更「病棟、救急を早く再開しろ!」と要求ばかりをつきつけてくる。でも3月で医師派遣を断るということは、こうなることはわかっていたんじゃないの?と言いたくなる。
もちろん真剣に考えてくださっている議員さんも数名はいる。今後は議員さんとの勉強会なども開いて、議員さんの意識改革にも取り組んでいこうと思っている。
来年はいろんな意味で忙しくなりそうだ。昨年末からの色々な問題はコミュニケーション不足から来ていたことは紛れもない事実で、それは私も反省している。
これからはコミュニケーション。会って直接色々と話せば、もっともっと道は開けるだろうし、地域は良くなるはず。そう信じて来年は頑張ってみようと思う。また失意の底に落ちるかもしれないが、それならそれで辞めるだけだ。それだけの地域だったいうことになる。
なんとか上手くいって「もっとここに居たいなあ」と思えるような地域に育ってくれることを願っている。そうなれば色々な医療スタッフがこの町に来てくれるようになるかもしれない。
甘いかもしれないが、そのような時が来ることを信じて、
イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン。
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