昨日夕張医療センターのニュースが北海道内のニュースで流れていました。
夕張市の職員と職員の話し合いの様子が映っていました。ご存知の方も多いと思いますが、夕張医療センターは昨年夕張市が破綻したときに、一緒に破綻した夕張市立総合病院を村上先生が指定管理者として運営を引き継いだ「公設民営」の診療所です。村上先生は引き継ぐ際に、運営資金としてご自分で1億円の借金もされました。
診療所自体の運営は順調であるにもかかわらず、1年間の光熱費が5000万円を超え、そのせいで赤字になっているということでした。私の勤務する診療所は19床で、光熱費は年間1000万円です。夕張は19床の診療所+40床の老健施設ですが、もともと170床の老朽化した病院の建物を使っているのでどうしても効率が悪く、巨額な光熱費がかかってしまうようです。
そこで大家である夕張市に援助を要求しましたが、夕張市も財政再建団体で、自分勝手にお金は使えないようで、すったもんだしています。しかも夕張市は村上先生側に「もっと上手に運営しなさい」と説教までしてしまったようです。
だいたい公設民営ですから、「公」の部分があるはずですが、その部分を夕張市はまったく理解しようとしません。北海道庁も追加支援を検討しているとのことですが、最終的には国の判断ということになりそうで、なかなか先が見えない状況のようです。
以前このブログにも書いたかもしれませんが、公立病院には交付税というのが国から自体体に支給されます。夕張市も診療所になったとはいえ、170床分の普通交付税が5年間は支給されるはずです。単純計算では8000万円の普通交付税が夕張市の財布に入っているはずです。どうしてこのお金を医療のために使えないのでしょうか。
「交付税は自治体の裁量でどうにでも使えるもんだ」と役場関係者は主張しているようですが、私にはどうも納得ができません。病院があるからこその交付税ですから、それを病院のために使うことは当たり前ではないでしょうか。
経営感覚がなく、問題の多い自治体病院とは違います。給料も相当切り詰めて、夕張市の医療を維持するために一生懸命働いている夕張医療センターをこのまま見捨てていいものでしょうか。
夕張市は破綻する前からこの交付税を病院のためには使ってきませんでした。そして不良債務が膨らみ、夕張市が破綻したと同時に病院も破綻してしまったわけです。
まだ懲りていないところがすごい。というかそれだからこそ破綻したのか?とも考えられる。
このままでは村上先生は撤退するしかないとおっしゃっていました。撤退して引継ぐ医療法人があるかというとまずないでしょう。
それは国も、道も、そして夕張市だってわかっているはずです。このまま援助しないで夕張の医療が崩壊するのをだまって見ているわけはないと思うのですが。
北海道のほかの自治体のことを考えれば、5000万円で地域医療が維持できるなら安いもんだと思うのですが。
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コメント
コメント一覧
赤字になっても知らん顔...
まあ、ひどい役所です..
せめて夕張の役人さん、
道路族にその方法を教えてお上げなさい
道路にしか使わんガソリン税など道路特定財源を、道路以外に使う方法を..
役人(公務員)は、役に立つなら増員してもいいくらいですが..
そういう気持ちが萎えてしまう日本の現状は悲しい限りですね。
村上先生が撤退を考える、ってのは...
夕張医療センターへの死亡宣告のようなもの?
村上先生も、夕張市民もホントかわいそう...
心中お察し申し上げます。
夕張に関しては色々と問題が深いようなので一概には言えないと思いますが、地域の公立病院の状況たるやそれは散々たる物があります。
基本的に役人が数年おきに異動するので経営感覚など全くありません。赤字どこ吹く風、当院も年間とても言えない×億円の赤字が出ております。
そして鉄壁の労組はまさに大学病院を彷彿させる物があります。医師以外の事務職、看護職もここはつぶれることはない、と信じ切っているようです。検査の数は異常に少なく、GIS6件、US4件、CF3件など、医師を働かせる気がありません。看護部により徹底にコントロールされていようです。「今月の目標定時上がり」、などと壁に貼っている始末です。実際には鉄の業務量コントロールにより定時より1時間以上早く休憩に入っているわけですが。
異常に紙が多い上に必殺「それは先生の仕事です」で仕事の共有をしない、それで外来が20分止まることなど日常茶飯事、それ故外来患者数も増やせない、紙が多すぎて100人などとても診れません。
入院患者を依頼するのも医師の仕事、そこでまた外来が止まります。病棟は入院患者を取りたくないらしく各階でたらい回しが始まります。
入院決定の時点で間髪入れずにNsサイドで動いてくれればその間に外来3~4人捌けるのですけど。
夕張とは比較にならないほどの赤字額で3年以内につぶれてもおかしくないのですが・・・。数年前に大部分の科の医師の撤退の憂き目にあっているにも関わらずこの状況です。
正直、都会の病院の方が危機感を持ってよく頑張っていると思います。ここは舞鶴の二の舞かな~と同僚と話しています。
スタッフの意識としては民営なのでつぶれるかもしれないが自分たちのまちの公的な役割は担う。自分たちの地域を守るために。
これが公設民営なのだと思います。
ngamo先生もお元気そうで何よりです。現場のその動きの速さはすごいです。「楽しい」といえる先生がうらやましいです。去年まで公務員として「のほほん」としていた職員もいるわけですよね。その人たちも民営化されると変わるのでしょうか?それともやはり村上先生やnagmo先生方のご尽力の賜物なのでしょうか。それにしてもすごい。
村上先生の力より民営化のためだと思います
もうつぶさない意識と地域をなんとかしなきゃという意識がみんなの中に芽生えています。
このままうまくいけば公設民営のいいモデルになれると思います
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