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2008.02.18 18:37 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 5

赤平

最近北海道内では市立赤平総合病院のことが頻繁にニュースで取り上げられています。病院改革のモデルになるかということで注目されているようです。

総務省が提案した自治体病院経営のガイドラインを利用し、不良債務の返済期間を少し長くしてもらって、財政再生団体入りを免れ、その間に改革を進めていこうと考えているようです。

現在取り組んでいることは電気を消す、看護師の給料削減(20%くらい)だそうです。人口13000人の市に190床の総合病院。なんだか夕張を思い出してしまうのは私だけでしょうか。他からの情報では赤平市立病院には寝たきりで胃にチューブ(胃ろう)が入っている患者さんが一般病棟にたくさんいらっしゃると聞きました。介護施設が胃ろうの患者さんを受け入れてくれないためにどんどん市立病院にたまってしまったそうです。そんなに胃ろうをどんどん作ってしまうことの良し悪しはここでは論じませんが、それってやっぱり「総合病院」の仕事ではないですよね。新臨床研修制度のせいで医師が引き上げられて経営が悪化したと報じられていますが、果たしてそれだけなのでしょうか。これまた以前の夕張と重なります。

医師はまずこのような病院に好んで来ないでしょう。また看護師も給料削減されるなら普通は辞めてもうちょっとましな病院に移るでしょう。2年間で50人以上の看護師さんが辞めたとのことですが、ある意味当たり前の現象だと思います。残っているのは他に就職口がないか、地元の人か、ものすごく使命感の強い人かのいずれかでしょう。

以前見たテレビでは赤平市は病院を守るために町民の公共サービスも高くして、住民の負担を増やしていると報じられていました。市民と市長との話し合いで、病院に入院している100人の患者を守るために1万3000人に我慢しろと言うのか!とかみついていた市民がおりました。この怒りもある意味わからないでもないです。だいたい若い人はこの総合病院を利用しているのでしょうか。

診療所には絶対しないと市長は言っていますが、そんなに極端なことをしないでも、病院の規模を思い切って縮小し、あとは老健(今度医療強化型老健というのもできますね)にすれば済むことだと思うのですが。市長はなりふり構わずとにかく病院を残すの一点張り。この市長に任せていたら改革は実行できないような気がしますが。

改革の話し合いの内容は分からないので、外野が勝手なことは言えませんが、どのように改革をすれば再生できるのと考えているのでしょうか。

もう末期状態ですから、相当な思いきった策にでないと再生は難しいだろうと思います。特例債もただ借金を先延ばしにしているだけですから。

赤平の院長先生はテレビで見る限りすごくやさしそうな、誠実そうな先生です。あの雰囲気だときっと職員からの信頼もありそうだし、いっそのこと院長に主導権を渡して思い切った展開をしてみたらどうなのでしょうか。いずれにしてもいばらの道。院長先生が倒れないように祈るのみです。嫌になったら倒れる前にお辞めになるのも一つの考えだと思います。

 

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コメント

コメント一覧

近隣の僻地医先生
 私もNHKで見ました。赤平市立病院を、存続させるための、市役所職員の減給などすごいですね。そして、先生の意見に賛成です。何か思い切った改革が必要ですね。私も院長先生のことが、心配です。
written by DAICHAN / 2008.02.18 22:20
DAICHAN先生コメントありがとうございます。減給は確かに即効性はあるかもしれませんが、医療崩壊をさらに助長する恐れがあります。特に看護師の給与カットは士気が下がるだろうし、どうなんでしょうか。給与が下がったとしてもやりがいがある職場であればいいのでしょうが、赤平はきっと違うと思います。小手先の改革では立ち行かないと思うのですが。
written by 近隣の僻地医 / 2008.02.19 09:01
はじめまして。赤平市立病院にいるものです。ここに実際居るものの感じ方と相違ない内容で大変ありがたく感じました。また、院長のこと、その通りです。私たちは彼があまりに良い人なので、捨て置いて出て行くに忍びなく、可能な限り残れるよう画策しています。
大変なのは内科だけではないです。小児科も、3月で引き上げ命令が出てしまいそうでした。診療部長のがんばりと、ちょっと幸運なある出来事のためにしばらくの間二人体制が維持されることにはなりましたが、早晩一人になるでしょう。
入院中の100人を守るために、と言っているようですが、その何倍もの生活保護の方たちが居ます。生保だらけです。明らかに働けなくはないのに生保の人もおり、その人たちを、貧しくともこつこつ働く人たちの税金で養っています。このことの方がむしろ問題だと思います。
written by にゃんぴ / 2008.03.12 18:22
にゃんぴ先生、現場からのご報告ありがとうございました。やはりいい方なのですね(涙)。なんとか倒れないようにみんなで支えてあげてください!赤平は小児科医が2名いらっしゃるとはすごいです。隣の芦別は以前s大医局から出していましたが、今は行ってません。赤平も今後は厳しいとのこと。確かに集約化を進めるこのご時勢では今後は引き上げかもしれませんね。隣に滝川とかもありますし…。先生も2名ではかなりの激務と拝察いたします。どうか身体に気をつけてください。
written by 近隣の僻地医 / 2008.03.13 19:16
私は以前赤平市立病院につとめておりました。現院長は他の方が仰るように人格的にも素晴らしいのですが、医師としても大変優秀です。現在のような経営のために能力をさくよりも医師として活躍して欲しい気持ちがもあります。
病院に関しては、市の人口減少や、国の医療費の無茶な削減など外部要因とともに、歴代の院長がしてきた誤った人事で志の有る看護士がどんどん辞める・華美な施設改築・我の強いスタッフによる非効率な運用・市も含めて先を見越した経営戦略を立てなかったなど複合した要因があります。
院長はじめ医師の健康と、地域の必要性と負担がバランスがとれるようお祈りしております。
written by ぶなしめじ / 2008.12.05 09:53
ぶなしめじ先生、コメントありがとうございます。院長は本当に素晴らしい先生なのですね。その先生がめげないように行政、住民が助けなければだめです。夜間、休日の時間外受診が赤平は年間5500人になると聞いています。人口比で考えると道内ぶっち切りの多さです。その割りに日中は滝川や砂川に行ったりしていないのでしょうか?どれくらいの医療が赤平に必要なのかもっとしっかりと考えるべきでしょう。夕張も同じ人口で有床診療所+老健でうまくまわっているのですし。
written by 近隣の僻地医 / 2008.12.09 22:10
医師募集広告を夫婦で旅行中、サッポロビール園トイレ際の貼り紙で拝見。当方64歳の救急医。60歳から修行を始めた救急医としては半人前、元脳外科医。何かお役に立つことはないだろうかと考えていますが。
written by 藤原 正 / 2012.01.15 18:01
藤原樣、コメントありがとうございます。サッポロビール園のトイレに医師募集広告を出しているのですか。すごいですね。赤平市立病院のですか?
北海道の地域で何か役に立ちたいと思っていただけているとのことで、北海道の僻地にいる者として感謝に絶えません。
確かにどこも困っているのですが、単身で乗り込むとかえって参ってしまうという例を今までたくさん見てきました。北海道の僻地は思った以上にいろいろな意味で過酷だと思います。
行政の姿勢、住民の受け入れ状態、ほかの医師がどんな医師などなど、しっかりチェックされたほうがいいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
written by 近隣の僻地医 / 2012.01.16 08:57
ご忠告ありがとうございます。現在青森で勉強中ですが、今年は、埼玉へ帰ることにします。
written by 藤原 正 / 2012.01.17 09:42

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