2008.02.19 17:19 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 4

赤平その2

再生団体ぎりぎり回避? 赤平市08年度推計 連結実質赤字比率(02/19 08:05)

 【赤平】財政健全化計画の見直しを進めている赤平市は十八日、二○一三年度までの連結実質赤字比率の推計をまとめた。それによると、○八年度の同比率は39・4%で、財政再生団体移行の基準となる40%を下回る見通しとなった。

 市はこれまで、公立病院特例債の活用などで○八年度の同比率が50・3%まで下がると試算。40%以下にするためには約四億九千万円の収支改善が必要としていた。

 市は、市職労に提案している一般職員給与30%削減による収支改善額一億五千万円のほか、道から受ける約二十八億円の低利融資による金利負担軽減分を四千二百万円と見込んだ。

 さらに、公共事業の先送りで一億円を浮かし、特定目的基金などから一時的に二億円を取り崩すことで財源を確保するとした。

 ○九年度の連結実質赤字比率は27・7%、一○年度は25・6%で、一三年度で赤字は解消、約二億三千万円の黒字に転じるとした。

 また、赤字の大部分を占める病院会計は、人件費削減や拡充を進めている人工透析部門の収入増などで、新年度以降、六千万円から二億円程度の単年度黒字を見込んでいる。

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またまた赤平話題ですみません。本日北海道新聞に以上のような記事が載っておりました。なんとか財政再生団体入りは免れそうな感じでまずは一安心でしょうか。それにしてもぎりぎりの数字ですね。なりふりかまわずあちこちを切り詰めてなんとかクリアできました。

気になるのは病院を黒字に計算しているところ。自治体病院の予算組みって、私も経験ありますが、勝手な患者数を並べてしっかり黒字になるように計算します。入院患者数とかもありえない数字が書いてあったりします。本当に大丈夫なんでしょうか。

経営改善についてはそういえば以前テレビでも透析を増やすと報道されていました。透析といっても今はそんなに黒字になるようなおいしい部門ではないですよね。20床に増やして、周辺の町からも集めるということでしょうか。収入も多いですが、材料費などの出費も相当出て行ってしまいます。本当にそれで2億円の黒字に転じることが出来るのでしょうか。そんな簡単なことならどこも苦労しないような気がするのですが。

総務省のアドバイザーのお話も病院のホームページに出ていましたが、今ひとつの内容でした。どうすればいいのかというアドバイスがあまり見られない内容でした。あのアドバイザーは大丈夫でしょうか?以前アドバイザーを勤められていた有名な長さんは厳しいことをおっしゃいますが、指摘がとても的確で役人は反論不可能でした。どのようにすべきかも思い切った案を提案されておりました。

赤平市は今までさんざん甘い見通しでこのような状況になっているのですから、大丈夫といわれても今ひとつ信用できない気がします。

 

 

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2008.02.18 18:37 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 5

赤平

最近北海道内では市立赤平総合病院のことが頻繁にニュースで取り上げられています。病院改革のモデルになるかということで注目されているようです。

総務省が提案した自治体病院経営のガイドラインを利用し、不良債務の返済期間を少し長くしてもらって、財政再生団体入りを免れ、その間に改革を進めていこうと考えているようです。

現在取り組んでいることは電気を消す、看護師の給料削減(20%くらい)だそうです。人口13000人の市に190床の総合病院。なんだか夕張を思い出してしまうのは私だけでしょうか。他からの情報では赤平市立病院には寝たきりで胃にチューブ(胃ろう)が入っている患者さんが一般病棟にたくさんいらっしゃると聞きました。介護施設が胃ろうの患者さんを受け入れてくれないためにどんどん市立病院にたまってしまったそうです。そんなに胃ろうをどんどん作ってしまうことの良し悪しはここでは論じませんが、それってやっぱり「総合病院」の仕事ではないですよね。新臨床研修制度のせいで医師が引き上げられて経営が悪化したと報じられていますが、果たしてそれだけなのでしょうか。これまた以前の夕張と重なります。

医師はまずこのような病院に好んで来ないでしょう。また看護師も給料削減されるなら普通は辞めてもうちょっとましな病院に移るでしょう。2年間で50人以上の看護師さんが辞めたとのことですが、ある意味当たり前の現象だと思います。残っているのは他に就職口がないか、地元の人か、ものすごく使命感の強い人かのいずれかでしょう。

以前見たテレビでは赤平市は病院を守るために町民の公共サービスも高くして、住民の負担を増やしていると報じられていました。市民と市長との話し合いで、病院に入院している100人の患者を守るために1万3000人に我慢しろと言うのか!とかみついていた市民がおりました。この怒りもある意味わからないでもないです。だいたい若い人はこの総合病院を利用しているのでしょうか。

診療所には絶対しないと市長は言っていますが、そんなに極端なことをしないでも、病院の規模を思い切って縮小し、あとは老健(今度医療強化型老健というのもできますね)にすれば済むことだと思うのですが。市長はなりふり構わずとにかく病院を残すの一点張り。この市長に任せていたら改革は実行できないような気がしますが。

改革の話し合いの内容は分からないので、外野が勝手なことは言えませんが、どのように改革をすれば再生できるのと考えているのでしょうか。

もう末期状態ですから、相当な思いきった策にでないと再生は難しいだろうと思います。特例債もただ借金を先延ばしにしているだけですから。

赤平の院長先生はテレビで見る限りすごくやさしそうな、誠実そうな先生です。あの雰囲気だときっと職員からの信頼もありそうだし、いっそのこと院長に主導権を渡して思い切った展開をしてみたらどうなのでしょうか。いずれにしてもいばらの道。院長先生が倒れないように祈るのみです。嫌になったら倒れる前にお辞めになるのも一つの考えだと思います。

 

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本日診療報酬改訂の全貌が明らかになりましたね。もともとほとんどアップのない中で各部署での診療報酬の取り合いみたいな感じですから、ほとんど期待はしていませんでした。

各分野で批判続出の今回の改訂。話題には事欠きません。

 いろいろな方がブログでもお書きになると思いますので私は有床診療所について少しだけ。

有床診療所では、48時間規制が撤廃され、有床診療所のベッドも病院と同じようにカウントされるようになりました。そこで今回の改訂では有床診療所の入院料が評価されるという噂がありました。どのようになるのかなあと思っていたのですが、ふたを開けると最悪の結果…。

有床診療所で入院中の患者さんが急変した時に医師が駆けつけることが出来るように体制を整えた場合は一人1日あたり15点(150円)が加算されるという有難い大判振舞い。

さらに医師が2名以上いる有床診療所でさらにプラス60点(600円)!

ちょっと待って下さい。今までは医師が2名いるだけで100点もらっていたのですよ。実質下がるということではないでしょうか。

たださえ低い有床診療所の入院基本料。これくらいのアップでは経営的にはまったく採算はあわないでしょう。

僻地ゆえ救急対応もできるように夜勤看護師を2名配置し、医師も宅直ではありますが、365日当直体制を敷いています。

自治体病院の再編とか言って診療所化を進めている割にはこれですから。まあ総務省と厚生労働省が話し合って物事を決めているとも思えませんのでこんなものなのでしょうか。

私の頭が悪いのでしょうか。厚生労働省の意図がちょっと理解できません。

これ以上いじめるのは止めて下さい。なんだか益々やる気がそがれていきますね~。

それでも、本日NHKの福祉ネットワークで大分県の姫島の診療所の話題を見て元気をもらいました。財政のことや医療体制のこととか色々と大変そうでしたが、所長の生き生きとした姿と地域住民との和気あいあいとした雰囲気を見てとても癒されました。離島という悪条件の中、色々と専門医を選べる都会の人より、姫島の島民のほうがなんだかとても不安をもたずに島で生活をしている。そして姫島村の村長が島の医療だけは絶対守るという強い意志を持って支えています。こんな診療所になれたなあと思いました。

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2008.02.08 15:26 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 7

小児科コンビニ化

昨日北海道版NHKのニュース「ほくほくテレビ」で病院、診療所の再編問題を特集していました。その中で取り上げられたのは名寄市立病院と士別市立病院の小児科の統合のことでした。名寄市立病院は道北ではもっとも充実した基幹病院で、医師不足とは無縁の病院のようです。一方士別市立病院は医師不足で苦しむ典型的な地域の病院。

今回の小児科の集約化は両病院の小児科医をすべて名寄市立病院に集めて、士別には日中の外来診療だけ出張に行くというもの。全部で7名の小児科医が集まることにより、小児科医の負担もかなり減ったと報告されておりました。

それでも小児科医が集まることにより24時間小児科医が診てくれるということになり、夜間などの小児救急患者はかなり増えたようです。年間1億円の増収になっているとのことですからすごい数の外来数↑と思われます(もちろん救急だけではなく入院基本料のアップの分も含まれるとおもうのですが)。

番組の中では小児科医の先生も自ら「コンビニ小児科」と「胸をはっている」と報告されておりました。

「小児科医が7名になることにより土日にフリーな日ができた」と小児科の先生も満足そうでした。

番組を見ていてとても小児科の先生が気の毒に思えました。7人で365日すべてカバーするということは、週1回の当直はもちろんで、土日も日直がそれなりの頻度で回ってくるわけです。しかも自称コンビニ小児科ですから住民も大喜びでコンビニ受診をしているようで、夜間も相当忙しいはずです。基幹病院でお産の立会いや未熟児の管理もあるだろうし、ハードな勤務であろうことは容易に想像つきます。

それでも「楽になってよかった」と…。完全に感覚がマヒ状態なのでしょう。最悪を経験するとちょっと楽になっただけでありがたいものです。でも土日フリーは一般人からすれば当たり前なことですよね。しかも完全に土日フリーになれるのはせいぜい月1回くらいなもんでしょう。それでも楽なってうれしいと…。

それに市や住民は甘えていていいのでしょうか。

神奈川県の藤沢市民病院は小児科13名でローテーションで夜勤、日勤をこなしていますが、それでも大変で、夜勤を増やさないとやっていけない状態。

私も以前8名の小児科がいる基幹病院で働いていましたが、決して楽ではありませんでした。

コンビニ受診で1億円増収になっても、医師が増えた分のコストは取り返せていないという院長のお話しもありました。

病院経営も大変なのでしょうが、7名にしたからにはその分のコストを回収するぞというふうにお考えにならないほうがよいかと思われます。

名寄の小児科の先生方が燃え尽きないことを祈ります。

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