さる9月4日に社会保障審議会後期高齢者医療の在り方に関する特別部会は「後期高齢者医療の新報酬体系の骨子案」を発表しました。
春くらいから「総合医」という名前が急に出てきて、どのような枠組みになるのか注目していました。
今回厚生労働省は部会での議論を元に、骨子をまとめました。今後、中医協で議論されることになります。
早速各団体から反対の声明や要望書がだされているようです。もちろん医師会は反対のようです。
患者さんの尊厳とかいう言葉も出てきますが、基本的には医療費を削減するための方策です。でもこのような流れはまず変わることはなく、来年4月からの開始は間違いないでしょう。
原文をずっと探していたのでが、やっと全国保険医団体連合会のHPで発見しました。(情報集めが下手)
http://hodanren.doc-net.or.jp/index.html
内容を読むと一見いいことばかりが書いてあります。以前「総合医」といっていましたが、今回の骨子では「総合医」という言葉はなく、「主治医」ということばにトーンダウンしていました。
基本的な線は主治医がその患者さんの情報を一手に集めて、ケアマネとともに、他の医療機関、介護・福祉関係者と情報を共有しつつ管理をするということです。
2006年の診療報酬でも評価していた在宅については引き続き評価がされています。ターミナルケアにおける訪問看護、訪問薬剤指導にも言及されています。
目新しいところではCGA(包括的高齢者機能評価)の概念が導入されたことと、終末期医療について事前に患者さんから希望を聞いておくというところでしょうか。
よく考えるのですが、この内容は私たちのような僻地の医療機関では当たり前のように行われていることです。
私が主治医で、内科の管理をしていますが、整形外科に定期的に通って、注射と投薬だけを受けているような方であれば、整形の先生に治療内容を聞いて、普段の管理は私がしていますし、前立腺肥大や白内障や鼻炎などの病気も落ち着いていて毎回薬だけという人はこちらで投薬をして、あとは数ヶ月から半年ごとに専門医にかかればそれでほぼ十分な管理が出来ています。専門医の先生も忙しすぎる外来が少し減ればその分、専門的な仕事に集中できるはずです。だいたいの先生は遠くまで通うのも大変だからといって、私に紹介状を書いてくれます。
こちらで同じような薬を出しているのに、他に通院している整形でも同じような痛み止め+胃薬がでていたりして、もったいないことってたくさんあります。
主治医を決めることって医療機関や国にとって色々な意味でメリットも多いと思うし、患者さんにとってもメリットが多いと思います。細かいところでは保団連や医師会が反対している部分もわかるのですが。
今回主治医が評価されるということですが、果たして、どのような診療報酬体系になるのでしょうか。すべてやってはじめて包括で評価されるというのが一番こわい。一元的に管理すればどうしても一回あたりの医療費はかさみます。一回に処方する薬の数もどうしても多くなり7種類を超えることも珍しくありません。このあたりわかってくれるかどうか……。
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