昨日は子供運動会で、私も当直をしつつだったので、診療所と小学校を行ったりきたりでなんだか疲れてしまい、ブログの更新ができませんでした。今日は新たな気分で書いてみます。

前回は繰越欠損金のお話しをしました。http://blog.m3.com/hokkaido/20070616/1

しかし、繰越欠損金が多いから、経営が悪いとは一概には言えないそうなのです。

不良債務という言葉をご存知でしょうか?不良債務は(流動資産)-(流動負債)で計算され、それを医業収益で割って出た数を「不良債務比率」といいます。そして、その値が10%を超えると国からの借金(起債)ができなくなります。

ということは新しい医療機器を買うこともできず、まして、建て替えなどは不可能だということです(たぶん)。

実際公営企業年鑑で不良債務比率を見ると、北海道の町立病院で10%以上のところは7ヶ所でした。

前回繰越欠損金が多いと書いた松前町は不良債務率32%、森町は8%、白老町は28%という結果です。

このあたり、どう判断するのか私にはよくわかりませんが、不良債務比率が低いところは、なんとかお金がうまく回転しているので、とりあえずは、そんなに問題はないのではと思います。

そう考えると赤字が多い北海道の小規模自治体病院ですが、意外と経営状態は悪くないのかもしれません。

今までなんとか町の予算の中で赤字を補填してきた町は今後ともなんとか生き残っていけるということです。しかし、今後はその補填ができるのかというところが問題となります。財政難で病院に対する赤字補填ができなくなればだんだん、不良債務が増えていく可能性があるわけです。

夕張はどうだったのでしょうか。夕張はず~っと病院に対し、必要な補填をしてきませんでした。そして、17年度の不良債務は35億円で、不良債務比率は194%となってしまいました。そのほか最近市立病院と労災病院を合併させると発表した美唄市が129%、赤平市が78%と高い比率です。どこも倒産寸前です。銀行がお金を貸さない時点でアウトです。

人の病院のことはまあいいとして、私の病院についても調べてみました。もう診療所になってしまっているので、データは16年度のものです。

 16年度

流動資産   172515628

流動負債   391108687

一時借入金  330000000

 

不良債務 218593059

医業収益 466559330

不良債務比率 46.9%

未処理欠損金 529078459

 

というおそろしい数字でした。恥ずかしながら、私も院長をしつつ、こういうことをまったく知りませんでした。どうりで、新しい医療器械など買ってもらえなかったなと改めて思うわけです。

でもこの数字はず~っと過去から引きずってきた負の遺産です。どんなにがんばっても、ここまでいくとどうにもならないというのが現実です。それでも銀行がお金を貸さないということは今まではありえなかったので、生き延びることができました。解決をどんどん先送りにできてきたわけです。

これからはどうなるのでしょうか。財政破綻しそうな町に銀行はお金を貸してくれるのでしょうか。

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