昨日のETV特集は夕張を取り上げておりました。われわれ僻地医にとって村上先生の手法はお手本になります。前任地の瀬棚診療所は地域医療のモデルでした。

夕張市や夕張医療センターについてはあまり説明しなくてもお分かりと思いますが、少しだけ。

夕張市の財政破綻、そして、夕張市立総合病院の多額の一時借入金。親の破綻により、子供である病院も運営続行が不可能になってしまいました。もともと夕張市は病院に対する国からの交付税をほとんど病院に繰り入れせず、病院の負債をどんどん増やしていってしまいました。最終的には一時借入金40億円近くあったとのこと。このあたりの無責任さもひどすぎますね。

テレビをご覧になった方はおわかりになったと思いますが、総合病院といっても名ばかりで、内容は総合ではなく、常勤医も少なく、運営は大変だったようです。しかも自治体病院でありながら、経営本体の自治体から支援がなかったわけです。入院も社会的入院が多く、急性期の病院とはほど遠い感じでした。といっても他の北海道内の田舎の町立病院と比べれば、内容はほとんど同じで、どこもあんな感じ。ある意味、典型的な北海道の地方病院だったと思います。

番組では指定管理者として選ばれた村上先生の医療法人が短い期間(100)で新しい診療所を立ち上げていく様子を追っていました。

 

オープンの数日前になっても約束していた改修をしていないとか、光熱費の負担について何の回答もないとか、開設責任者である夕張市の無責任ぶりも描かれていました。市長は部下に指示していたが、どこかでその指示が止まっていたらしい。ありがちな対応。そして誰も責任はとらない。これもありがち。関連記事→ http://blog.m3.com/hokkaido/20070521/1 

 

けれど医師も2名採用が決まったり、その2名の医師がやってくるまでの空白期間を東京の大学病院の医師が穴埋めをしてくれたり、薬剤師、放射線技師、看護師、経営アドバイザー、事務長など様々な人たちが村上先生のもとに集結してきました。(最終的に5名くらいの医師の応募があったと聞いています)

 

給料は民営化によりかなり下がるらしい。けれど「給料は安くなるかもしれませんが、やりがいをもって働けるような職場にしていきます」みたいなことを堂々と述べられる村上先生の姿は立派でした。確かに運営は大変だと思いますが、村上先生ならきっと成功できる! 根拠はないけどそんな気がしました(ご本人も番組内でそうおっしゃっていました)。

固定リンク | コメント (4)

近隣の僻地医
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2007/05 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

新着トラックバック